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2006/04/05

美浜原発3号機事故で語られた事。

2004年8月9日 暑い夏のお昼の事である。
福井県美浜の関西電力美浜原子力発電所で事故が発生した。
3号機タービン建屋内で蒸気が噴出し5人が死亡。6人がケガをした。
放射線・放射性物質の放出はなかった。
以上が報道された事故の概要である。
事故内容の詳細は多くの記事があるので、僕のへたくそな文章よりそちらを見ていただきたい。

当時付近にいた僕個人が感じた事とその後耳にした事も交えて書く事にする。なお、他から聞いたことに関しては事実でない事もあるかと思うが、ご了承願いたい。

事故当日のお昼、発電所内の雰囲気が違うと言う情報を得た。これは外部から発電所内にいる人にたまたま電話をかけたら、ざわついていた。ただそれだけの事である。
でも僕は何かトラブルが発生したのではないのか?そう思った。
数分後消防車、救急車のサイレンが鳴り響いた。そのころ地元のケーブルテレビ・行政も同サイトにもなにもアナウンスされていない。もちろんNHKも民放も何も言っていない。(テロップが流れたかどうか記憶が無い)
お昼と夕方に間の抜けたチャイムを流す防災用のスピーカーも沈黙したまま。
ただ、あるニュースサイトには事故らしきものが発生したと簡単に書かれていたと記憶する。正式に事故の発生が行政を通じて発表されたのはかなり後になってからだ。(時間の記憶は無い)
「放射能の心配はない」というもので事故の内容は分からなかった。
その後死傷者が出ているという情報(噂)が伝わる。発電所に勤務している方の家族、親族に不安が広がる。携帯でも確認がとれない状態が当日の夜遅くまで続いたと聞く。
防災のスピーカーからは結局なにも情報はなかった。却ってパニックを起こすと思ったからかもしれないが、サイレンが鳴り響く地元の異様な雰囲気の中で何の情報もないのは不安を煽る。
既に交通遮断機が下ろされ、外部に出られないのではないのか?そんな不安もあった。「放射能の心配はない」等と言う情報はこの時点では全く信用出来なかった。

事故と放射性廃棄物が無ければ原子力はクリーンなエネルギーではある。
資源の乏しい我が国では原子力発電は必要かもしれない。昨年暮れの大飯原子力発電所からの送電がストップし京阪神では大きな停電になった。原子力に依存している部分が多い我が国である。
もちろんこれに代わる安全なシステムがあればいいのだけれど残念ながら今は無い。

現在、電力の自由化により電力会社以外でも発電を始めるなど、電気余りの感がある。いくつかの火力発電所は営業運転を中止、または閉鎖になっていると聞く。
そんな中、原子力発電所の定期検査廃止等と言う記事が新聞の紙面を飾った。国はこの記事については事実無根と言う。しかし何れ原発の稼働率が上がり発電コスト低減ということになれば国の定期検査が廃止ということも考えられる。

先の事故の話ににもどる。
蒸気噴出といっても摂氏200℃の熱水である。圧力をかけられていた熱水は破断した部分から一気に水蒸気となり、これがタービン建屋内に充満したわけである。
報道では「救急隊が突入した」ともっともらしき表現だったが、実際はあまりの熱さで突入したくても突入出来なかったとも聞く。ただこの情報は周りにいた作業員が救助に行きたくても装備がないため高温のタービン建屋内に入れなかったともとれる。
事故後の建屋内の写真では床にフェンスやガードが散乱している。爆発があったのかと思える状況だ。でもこれは救助の為に人の手でなぎ倒したもので、床には熱水が溜まり熱いので「足場」として使ったと聞く。

灼熱地獄の中で11人が死傷した。亡くなられた方とその家族、怪我をされた方、そして救助に向かい未だショックを受けられている方、そのほか多くの関係者が未だ苦しんでいる。

原子力保安院は先頃この蒸気噴出事故を受けた関西電力の再発防止対策について、的確に改善されていく仕組みが構築されていると評価し、運転再開に国としてのゴーサインを出した。

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