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2006/10/15

価格以上の内容。

「価値基準」不思議な言葉だ。検索したら9百万件以上ある。
でも「価値基準」という言葉そのものを論じるつもりはない。

「価格以上の内容になっています」という 言葉がある。
普段、特に疑問も持たずに聞き流しているけれど、「Talking F.M.」で福山雅治の言葉がひっかかった。
ある方の本の紹介で「・・・価格以上の内容になっています」と言った。
「『なるほど、そうなのか』と思い買ってはみたけれどつまらなかった」と言う場合「価格以下の内容」となる。でもそんな事考えるまでもなく、福山氏の感覚で見た場合の「価値」を述べたわけで「あなたが同じ思いをするとは限りません」などと言った説明は不要だ。

旅館やホテルのサービス、料理の内容、などといった感覚的なものだけでなく最近は商品(モノ)にまでこの表現が多い。
適切な価格であるならば、それ以上のサービスや内容であれば儲けが少ないのはあたり前の事。「価格以上の内容でサービスさせていただきます」なんて「胡散臭い」と言っているようなもの。もともと設定価格以下のものなんです。
ではどのような場合「価格以上の内容」なのか。「定価千円の商品が五個で二千円です」と言う場合は文字通り「価格以上の内容」かもしれない。(但し定価千円が適正価格でありその人が必要としているモノの場合、価格及び感覚的にも「価格以上の内容」となる。)

欲しかったモノが値下げされていたときや、ずっと探していた本がすごく安い値段で見つかった時、期待していた以上に良かったコンサートなど、うれしかった時や楽しかった時、満足した時は「価格以上の内容」だったのかもしれません。でもそれは体験した本人が感じる感覚であり、他人がとやかく言えるはずなどありません。「価格以上の内容です」などと最初に言い切ってしまうのはやはりおかしな表現です。

「僕は価格以上の内容だと思いました。だからあなたにもお勧めします」というのは一見問題がないようですがこれは問題が大ありです。
「価格以上の内容」と判断するのは自分です。だから他人に同じ感覚を求めるのは不適切です。
「価格以上の内容です。たぶん…」これが正しい(笑)

追記/なぜ福山氏の言い方でこの言葉がひっかかったのか解らないのですが、アクセントや言い回しの中にその要素があったのかもしれません。

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