« よりすぐれたもの。 | トップページ | よいお年を・・・。 »

2006/12/30

見せるための演技?

全日本フィギュアスケート選手権(女子)で浅田真央がショートプログラムとフリー合わせて211.76という高得点で優勝した。
紙面には「真央完璧V」の文字が躍っている。

演技を見て、以前のよく似た感覚を思いだした。
あるピアニストの演奏だ。完璧な、まさに聞かせる演奏。なぜこのような演奏が出来るのか。アーティストは体全体を使って感情表現する。いささかやりすぎの人もいて興ざめる事もある。でもこのピアニストは体をほとんど動かさない。腕のオーバーアクションもない。だから軸線がずれずにクリアで研ぎすまされた繊細な音を奏でる。
でも何かが足りない。そんな感じを今回の浅田真央の演技にも感じた。

見せる完璧な演技、聞かせる完璧な演奏。でもそれに見合った伝わるものがなかった。
(充分伝わるものはあるのだけれど、完璧な演技、演奏に見合った伝わるものがなかった。)選曲の「チャルダッシュ」との間に透明な板が挟まっているような感覚だ。

解説や報道、得点のみを見て感覚がシンクロし、少しの懐疑や批判も出来なくなる事は避けなければならないし、そのような諦観に取り込こまれてはいけない。
完璧な演技や完璧な演奏より、ミスはあっても伝わる演技、伝わる演奏の方が僕は好きだ。

|

« よりすぐれたもの。 | トップページ | よいお年を・・・。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/89977/13268132

この記事へのトラックバック一覧です: 見せるための演技?:

» セントレアに厳しい冬到来![がんばらないアンチエイジング] [アンチエイジング~がんばらないアンチエイジングの薦め~]
全日本フィギュア 浅田真央が初優勝、世界選手権へ!! 浅田真央の演技は、まるで氷上を花びらがくるくると風にゆられてまわっているよう。優雅で心安らぎます。 [続きを読む]

受信: 2006/12/30 23:58

« よりすぐれたもの。 | トップページ | よいお年を・・・。 »