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2007/01/26

色をイメージする。

前回に続き「朱色」の事。
松本英恵(カラーコーディネーター)「カートピア」1月号のコラムに関して。
「赤」は太陽に関係があるという記述には異論はありません。だけど「白」も太陽に関係があると思うのです。

「赤」のイメージが太陽というのは解ります。でも日の光は白いのです。白い光というのはいろんな色の集合体(加算混合)で、その中に「赤」も含まれているわけです。
「色の日本史/長崎盛輝:淡交社」では「『あか』は太陽の色に由来し、その明るく純粋な色感は赤色に対する観念の基調となっている。赤心、丹心、さにづらう心は、清き心、真の心を意味する」とあります。松本氏と同じような感覚で述べられています。
僕の感覚はほんの少し違うけれど、先に書いた加算混合のパーツの一つとして「赤」を見れば、少しは「純」なのかもしれません。

松本氏のコラムに戻る。
氏は「朱」に関して万葉集から一首、引用しています。

「真金吹く 丹生の真朱の色に出て言はなくのみぞ吾が恋ふらくは」*( 巻14/3560番)
(訳・・鉄を精錬する丹生の赤土のように、顔色に出して言わないだけです。私が恋い焦がれていることは)

氏の訳は分りにくかったので(万葉集/桜井満)注釈を使いました。
あまり意味のある引用とは思えません。万葉集に詠まれていると言うだけで引用したがる人っているんです。
*色と関係ありませんが、万葉集を引用する時は番号も付けるのがエチケットですね。(番号は僕が加筆しました)

万葉集中に他に「朱」なんて使われているのでしょうか? パラパラッと見たところ、「紅・丹・赤」はいくつか使われているようですが、彩色には直接関係のないものもあります。ただ「朱華色(はねずいろ)」を詠んだものはあるのですが、ピンクに近いのでイメージする色(朱・赤)とはかけ離れています。

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