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2011/03/16

危険・不安。

Img_2633東日本大震災後発生した福島第一原発事故。
水素爆発だかなんだかよく分からない多分水素爆発だろう的爆発を起こした3号機はMOX燃料を使うプルサーマル発電。毒性の強いプルトニウムを使っている。

福井県では原子力発電所が嶺南に集中している。そして関西の電力の約半分を担っているらしい。

福井県は備蓄している「ヨウ素剤」を福島県に提供する準備をしているという。
「ヨウ素剤」は体内被爆を防止するためのものである。福井県が配付する(配付などされた事はないが)「ヨウ素剤」の説明(ヨウ素剤に添付されている説明文)には(以下引用)

放射能を持たない無機のヨウ化カリウムを前もって服用させておくと、後から放射性ヨウ素131がきても甲状腺に摂取されにくくなる。云々
とあり問題は投与の時期である。以下100mgのKl(ヨウ化カリウム)を服用した場合のヨウ素131の摂取防止率を先の説明文から引用する。
被曝24時間前投与…約70% 被曝12時間前投与…約90% 被曝直前投与…97%(わずか3%が吸収) 被曝後3時間後投与…約50% 被曝後6時間後投与…摂取予防できない
このように服用のタイミングが重要で放射能が漏れた後で住民に配布していたのでは間に合わない。配布について福井県は次のように述べている(先の説明文から引用)
県では、原子力災害時において、周辺住民の安全を確保するため、約五万七千人分のヨウ素剤(ヨウ化カリウム丸)を敦賀と小浜の保健所に保管して、緊急時にはすぐ配布できる体勢をとっています。
緊急時にすぐ配布なんて全ての住民にできるんでしょうか。
写真はヨウ素剤40錠840円 成人・子供(1歳以上)1回2錠で24時間もつ。1回たったの42円。数百円以上のパンフレットや原子力関係の印刷物の配布より現物を配布した方が現実的のような感じがする。
乳児(1歳未満)には1丸をつぶしてミルクやシロップ、ジャムなどにまぜてのみやすくする。

よくある「40歳以上は放射線被曝により誘発される甲状腺発がんのリスクが認められないことから服用対象者としない」の記述はない。薬剤師からもそのような説明はない。

現在、福島原発事故が原因なのかヨウ素剤の入手は非常に困難な状況にある。

敦賀の「ヨウ素剤」の備蓄量を問い合わせたところ大人一万八千人分と子供一万人分のみ。敦賀市だけでも人口7万人近いのに管轄する近隣の美浜町や旧三方町を入れるともっと多くなる。全然足りませ〜ん。よくこれで安心・安全などと言えたものです。

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コメント

近くにあるだけで不安なのに、大変なことが起こったし、起こりつつあると感じます。
欧米各国が福島の状況を参考に原子力政策を再検討しようとしているのも、こうなると不安感を増します。
ヨウ素剤、被曝直前に服用するのが最も効果的なんですね。
周辺住民には、事前に配付(使用期限もあるでしょうから定期的に交換)しないと、今回のような場合も、単独事故の場合も、「備蓄はしていたが…」ということになりそうです。

投稿: まちこ | 2011/03/16 01:29

報道を見る限りではどんどん悪い方向に向かっているようで不安ですね。
事実なのか分かりませんが、福島県田村郡三春町で安定ヨウ素剤を配布したなんて記事をweb上で見かけます。
発電所としての機能は止まっている(失われた)ものの未だ生き続けている燃料。破壊された福島原発の写真は衝撃的です。中にいる作業員はどのような状態なのでしょう。あそこで人が生きている事自体可能なのかなどと思ってしまいます。

ヨウ素剤は製薬メーカーが増産に入ったらしいです。使用期限(保管期限)は2年以上あるようです。

投稿: プル | 2011/03/16 16:32

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