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2005/04/11

絶望と希望…川嶋あい

「絶望と希望」という(川嶋あい)の4月6日に発売されたNewシングルがある。以前I WiSHの最後のアルバムについて良い評価を与えなかったが、今回のシングルはそれより出来が良くない。今まではそれなりに伝わってくるものがあった。彼女には限定された能力しか持っていなくて同時に惨めな存在であるという自己認識というものを感じる事が出来た。そしてそれがプラスの方向に働いていた。しかし今回はプレステのShining Forse NEOの主題歌という部分を差し引いて考えても、なにもかも一気に混ぜ込んで仕上げる性急さが感じられる。もっとはっきり言えば自己過信の部分が感じられる。
以前のCDは不器用だが一生懸命さがあり、自由で自然な心の流れが見いだせたものだが、今回のCDは声は出ているが歌が歌われていない。その声は何かに対する脅えと猜疑に満ちている。
それがシンガーソングライター(川嶋あい)のすすむ道だと決めたのならしかたない。でも、リスナーに伝えるべき事、伝えなければならない事があり時期を逸してしまい現実の相が少しずつ歪み始めているのだとすれば、気がついた時にはもはや彼女が求めていたものではないものに変っているかもしれない。

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