「揃ってある」……ん?
昨夜TV Tokyoのワールドビジネスサテライトを見ていて気になった言葉使いがあった。(歴史から見るゲーム機)のリポートで「歴代のゲーム機が揃ってある」とキャスターは話していた。「歴代のゲーム機が揃っている」または「歴代のゲーム機がすべて置いてある」あるいは「歴代のゲーム機がすべてある」といった表現のほうがすっきりするのではないのか。
同番組「トレンドたまご(IT技術で水墨画)」これはコンピューターに接続されたペンを使って水墨画を描くシステムで、紙に実際に筆で描いているような感触までもが体験出来るというもの。そのリポートで「使っている私自身も筆を描いているという感触が体験出来る」とキャスターは言った。違うだろーが!!!「筆で描いているという感触」が正しい。
こまかい事だけれど気になった。文法的にどうこう言うつもりはない。言葉は次第に変化していくものだから、しかたないのかもしれないけれど急な変化は違和感を感じてしまう。前後の関係から意味は解るものの、違った意味にも取れる言葉を無理に挿入して定着させるなんてメディアの力はスゴイ。(全然スゴイ、全然いい)って変で間違いかとも思ったけれど、全然とは俗に否定表現を伴わず「非常に」の意にも用いられると辞書には書いてある。ウーム……。
| 固定リンク
コメント