自動車デザイン考…2(ラパン)
SUZUKIのLapinラパンという車がある。よく見かける軽自動車である。デザインがいいとか、かっこいいとか言う声を聞くが、僕はどこをどのような見方をしたらあの車がかっこ良く見えるのか解らない。立ったAピラーと短いフロントオーバハング、いっそワンボックスの方が潔い。各ウインドーの天地を狭くしてサイドから見たときにスマートに見せようとしているのか?この感じはもう10年以上前にAudi80が採用したバスタブキャビンみたいだ。
旧ローバーMINIクーパーに似ているなどとも言われるが、むりやり似ている箇所だけみれば何にだって似てくる。MINIは個体としての塊感があるがラパンにはそれがない。ブリキ板のパッチワークみたいで塊感というよりバラバラ感がある。なぜなんだろう? 僕が思うにはあまりにも良いと思うデザインソースを集めすぎた結果じゃないのかと思う。確かに細部だけを見るといい部分もある。万人が好むであろうかっこいい部分をあれもこれも取り入れ、それを釜の中にいれミックスし出てきたものを小手先の器用さでスムージングして一丁出来上がり。いいものが出来る筈ないんだが、現実には売れている。そして見るからに妙に線の細いデザインがなんらかの共感を呼ぶのか、ド太い性格なのに「私は繊細なのよ!」などといううまいところをついたデザインともいえる。術中にハマった哀れなユーザーが何も知らずに嬉しそうに乗っている。などと書くと石が飛んできそうだが、これはあくまで僕個人の感想で独り言です。ブツブツ・・・。
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