NSX のイラスト。
HONDA NSXが本年12月をもって生産終了する。HONDA広報発表
そこで以前といっても、もう10年くらい前になると思うけれどポスタカラーで描いたNSXがあるのでアップした。サイズはB1.
偶然にも一昨年この車の開発にたずさわった方がこのイラストを見て、話す機会があった。
岳父が初期のシルバーのNSXを所有していて、当時日産のシルバーのセフィーロも同じ家にあり、あまりに塗装の違いに驚いたものだ。悪い筈のない日産の塗装がものすごーくグレードの低いものに感じた。それが長い間気になっていたので質問したところ、NSXのシルバーを開発する為にかなりの苦労があったみたいで、詳しくは企業秘密なのでお聞きはしなかったが、かなりあのシルバーには思い入れと自信があったようである。
オールアルミ・モノコックボディの為下地塗装にも苦労したと思う。塗料とアルミの膨張率も考えねばならない。アルミは錆びないなどとバカなこと言う人はいないだろうけれど、怖い異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)の問題もあった。ボルトやビス一本にしてもボデーと接する部分にはワックスや樹脂を介在させなければならなかった。
2001年にマイナーチェンジでエクステリアデザインが変更になったが基本デザインは15年間変らなかった。フェラーリに比べなんとも胴長なスタイル。これが動力性能や重量にいい影響を与える筈がなく、無駄なトランクスペースを設けた結果が全てをぶち壊した。
当初戦闘機のキャノピーを意識したブラックルーフはあれはあれで良かったのだが、後ボディー同色にしたり、小細工のマイナーチェンジでどんどん不細工になった。
初期のシルバーボディーモデル。アルミボディーのPowerBook G4みたいでいちばんかっこ良かった。
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コメント
たまたま通りがかったのですが気になったのでコメントです。
>>無駄なトランクスペースを設けた結果
トランクは動力性能追求の結果たまたま広くなっただけでは無かったでしょうか??
投稿: | 2007/10/15 00:21
トランクの下部にはスタビとマフラーがあります。NSXはミドシップといってもエンジンが横置きなので後輪車軸のほんの少し前にあります。当然デュアルパイプの設置スペースが限られます。へたをすれば排気抵抗が原因で出力の低下がおこるかもしれません。でもよく見ればあと20センチくらいはリアのオーバハングを短くできそうです。
ま、素人で何も知らない僕の言う事ですので読み流してください。
問題は見た目のバランスです。どう見ても細長いのです。そしてリアが重い感じを受けます。もしかしてゴルフバッグ云々というバカな考えで出したサイズならナンセンスですし、空気抵抗が云々と言われれば素人の僕の考えの及ぶところではないのです。
投稿: プル | 2007/10/15 21:27