フルーツトマトは美味いのか?
フルーツトマトを初めて作り、収穫した。味は「不味い!・・・」
なにがいけなかったのか、調べてみた。
「甘いトマトを作るには低めの気温で育てる事がポイント。夜はエアコンのきいた部屋の中に入れる」ナヌ?こちとら畑で栽培しとんじゃ!畑ごと部屋に入れれるかボケ!などと言ってもしょうがない。
よく読むと3~6日位冷暗所で追熟が必要で、外見がオレンジ色から真っ赤になる程度とある。なんだ、キウイやメロンみたいだな。長くトマト作っているけれどこれは知らなかった。でもこれはあまり期待出来ないかもしれない。昨年イタリアントマト(多くの種類があるらしいが、カラスウリに似た格好のもの)を作り、これもひどく不味かった。家族の中には美味いという者もいたが味覚中枢が死んでいるのだろう。このイタリアントマトと今年のフルーツトマトの質がよく似ている。色がオレンジ、皮が厚めでぱりっとしていて、肉質がモチッとしている。熟成するとトマトの香りが飛び、ひどい味である。赤い腐汁を含む物体となり放置した。カラスもつつかない。
今までトマトがオレンジ色になるのは、生育途中で根などに問題があると、生っていた実がオレンジ色になることがあったが、その時の味である。このオレンジ色、アマゾンのデンキウナギの首元の色に似ているし、昔沼地で獲った大きな鰌の腹の色である。ブツブツがあり蛭なんかがたかっていた。話が逸れてしまったついでに、先に書いた「カラスウリ」学生時代、学食の窓から外を見ると木に絡まってオレンジの実が生っていた。葉が枯れても実は残っていたが鳥がつつく様子もなく「きっと不味いんだろう」と思ったものだ。この不思議なオレンジ色は食欲減退色か?柑橘系でもあまり見かけない不思議な色である。しいていえば、セミノールにカドミウムレッドをピースでウェザリングしたような色などと言うとよけい解らなくなるけれど・・・。
トマトは緑の実がだんだん白っぽくなり、やがてピンクに染まってくる。あの蓮の花のような淡いピンクがやがて赤く色づく、湧き水で冷やしかぶりつく、果汁が滴るあの美味さは新種には存在しない。
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