NHKクローズアップ現代「ヒロシマを知っていますか?」
「ヒロシマが伝わらない」をテーマに番組が組まれていた。
その中で「原爆について何を教えていいのか解らない」という広島の小学校教師の言葉で見入ってしまった。番組では平和教育を受けてきた教諭が、どう伝えていいのか解らなくなってきている現状を伝えていた。
小学校6年生を担当する若い教諭は「原爆をどう教えていいのか解らない。それは自分が受けた原爆についての教育に疑問を持っているから」と言う。そして、自分独自のやり方で詩などを引用(利用)していたが、僕が思うには、そういうやり方を非難はしないが、とても抽象的な表現になり、理解する側の児童は混乱し解釈に誤解が生じるのではないかと思った。
ベテラン教師は「事実に目を向ける瞬間があってもいいのではないか、また、そこで教えないと、伝えるべき事をしっかり伝えないと子供が知る機会を逸する」」とアドバイスする。そうでないと子供が大人になった時、何も知らずに広島の地で生きていくことになる。
アメリカの高校の現状も伝えていた。教科書には原爆投下に至るまでの過程が書かれ、爆心地の悲惨な状況は書かれていないアメリカの視点から書かれたものだ。
アメリカでは現在でも57%が「原爆投下を正しい判断」と答える。
原爆による被爆体験がグローバル化していない現状がクローズアップされていた。
昭和20年8月6日 午前8時15分17秒 ヒロシマに原爆投下。
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