ご利益のある三葉の松。
三葉の松と言うのがある。文字の通り三本一組になった松葉の事である。
もちろん珍しいものである。その姿から「夫婦和楽・家内安全」と言われ、落葉した松葉は身につけると「金運」のご利益があるらしく「金銭松」などとも言われるらしい。
現在は日本には自生せず多くは北アメリカからもたらされたものらしいが、写真の松はどう見てもクロマツ(オトコマツ、オマツ)とアカマツ(オンナマツ、メマツ)である。
僕は盆栽の松も仕立てるのでそこのところは分かる。
写真のものは福井県若狭地方にある「織田神社」のもので特別に許可をいただいて撮影したものである。
左の三本は「アカマツ」右の三本は「クロマツ」長さは8cm〜9cm位である。比較的長さが短いのは芽摘みによる剪定が行われた為だと思われる。
綺麗なのが右の「クロマツ」である。葉先は濃い緑で中心部は黄色に近い黄緑である、金芽ツゲのような美しさである。
盆栽では「葉性」と言う用語がある。良いとされる葉性の条件に(葉が短い・真っすぐ・色彩が鮮明・太めのもの)最近は葉の長さに関しては「短葉法」という技術をつかうので、ある程度克服出来る。写真のクロマツは樹勢確保のため二度芽切りはしていないらしいが、葉性はかなりいい。現在同社では一般参拝者の目に触れない場所にあるが、落葉したものは今後ラミネート加工してお祓いされた方に撤下も検討中と言う。詳しくはまたこのブログに書くかも知れない。
アカマツは境内の目につくところにあるが、かなり小さい。でも間違ってもそっと葉を持ち帰らない方がいい。場所が場所だけに鎮座1800年の神様はかなり恐い。
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