書道の鑑賞って・・・。
書道展ってつまらない、というか解らない。絵画なら解らないままでも笑える部分があるのだけれど、書道ってのは引き攣る。
見に来ている人だって解っているのかいないのか、怪しいのだけれど、皆難しい顔をして鑑賞しているふりをしているように思える。「私は文化人だ」って顔をして。
鑑賞の方法にルールはない。でも皆どのように感じているのだろう。
僕はこんなもの文字を読んだってつまらないし、読めないものがほとんどだし、しかたないので作品のレイアウト「構成」一本に絞ってみた。
書道というか、日本には独特のホワイトスペースのとりかたがある。僕が思うには西洋の「構成」は描き込むもののレイアウトを重視するようだが、日本的なレイアウトは描き込まれたあとのスペースの「カタチ」を重視するように思える。
たとえば絵画だと描き込む人物をどこにどのように配置するかを通常は考える。でも書道や屏風絵などは空いたスペースをどのように処理するかにこだわっているように思える。
そんな感じで鑑賞すると「あれー?」首を傾げたくなるものが多い。
どこで見たのか、教えられたのか、「私の作品は現代書道だ」とか「ニュー書道だ」と言われそうだが、とんでもない。「でたらめ書道」だ。
もう一度古典をしっかり鑑賞したほうがいい。
プラス、プラス、プラスばかりでマイナスがない。
薄っぺら、軽い、動きがない。だから鑑賞ができない。
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