キーボード入力について。
いつも文字を(打つ)入力していて疑問に思う。はたしてこのキーボードは日本語に向いているのだろうか、と。たしかに僕を含め多くの方はローマ字で入力していると思う。特にストレスは感じない。しかしこの英文タイプライターを原型としたものをむりやり日本語に合わせている感は否めない。
このPCやワープロ以前の事を今回は書く。
今から20年ほど前は綺麗な文字は写真植字機(写植)が主流だった。この時の文字入力はその文字自体を打ち込む(和文タイプライターもそうだった)方法だった。メインプレートには70字×41字=2870文字がありオペレーターは全ての文字の位置を暗記していた。そして今僕がPCで入力しているのと同じ、いやもっと早くダダーッと打っていた。見ている文字の大きさは16級(11ポイント)1=0.25ミリと言う単位を使っていたので4ミリ四方の大きさの文字という事になる。文字の大きさはレンズを使い変更していた。16級の文字で10字詰めということは、左右4センチの長さになる。
フォントはメインプレートごと交換する。一つの書体が8万円位したのじゃないだろうか。もちろん写植はそれほどローテクでもなかった。PCのキーボードのようなものがあり、文字の送りや演算、メモリなど物凄い数のスイッチがあった。ブラウン管のモニタまであったりで、だれもが扱える代物ではなかった。
現在フォントで知られている「モリサワ」も写植メーカーだった。もちろん現在のフォントに当時の技術がフィードバックされている。
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