デジカメを教えるのってネコに「お手」を仕込むようなもの。
父がデジカメを買った。ついにフィルムを出しにいくのが面倒になったようである。
PCなぞ使えないけれど最近はダイレクトプリントできるプリンターがあるので、これなら使えるだろうと僕は思っていたのだが考えが甘かった。
80歳近い父にはデジカメもプリンターも未知のキカイ。
撮影と削除。プリントアウトのやり方を教える事4時間。未だ理解が出来ていない様子。もう、ネコに「お手」を教えるようなものである。
PC教室でご老人に教えている指導者の苦労が分かった。
「ファイル」と言う用語なんて絶対理解出来る筈もなく、用語の置き換えで説明しても液晶では「ファイル」と言う用語を使っているのでよけい解らなくなるらしい。
じゃあ日本語の「削除」が理解出来るかと言えばこれまた言語明瞭、意味不明らしく、そりゃあ生活用語としてはあまり使わない言葉かも知れないけれど「いらない写真を捨てる事だ」捨てる時は「ゴミ箱」を選択して「削除」を選択して「決定」する。という一連の作業を覚えるしかない。
「壊れないから色々触って覚えて」と言ったすぐ後で壊れた。恐るべし老人パワーである。2日目で壊した。撮影モードで液晶が立ち上がらない。おそらくギュッと握りながら操作していたのでいくつかのボタンを同時押ししたのだろう。電源を入れ直せば直ると簡単に思ったのだけれどダメ。バッテリーとメモりカードを再セットするとめでたく復帰した。
プリンターの使い方も一晩で完全に忘れていた。というより覚えていなかったのかも知れない。
父がデジカメを買った事で僕の仕事が一つ増えただけである。
教訓/老人(うちの父の事だが)にデジカメを教える事はネコに「お手」を教えるくらいの根気がいる。もしPCの使い方を教えるのならばネコに「言葉」と「逆立ち」を仕込むくらいの覚悟がいる。
うちのネコ「お手」を覚えられなかったので、「かわうそ」もやれる「イナバウアー」を仕込もうとしたのだけれど、噛まれました。しっかり歯が僕の手に刺さりました。
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コメント
そういえば、ウチの兄も一時期“パソコン教室の先生”なんてのをやってました。1時間いくら、という形式の授業で、出張講義もアリです。だから、覚えるのが遅い人、何度教えても忘れる人というのは、まぁ、良いお客さんでもあったようです(苦笑)
我が父は、わたしが中学の頃に当時のボーナスほぼ全額をはたいてPC一式を購入。フロッピーディスクがめちゃくちゃ巨大だった時代で、ようやく「パソ通」とか出てたくらいだったと思います。画面は当然、黒かった・・・。そんな高価な機械を使ってゲームをしていたわたし。父は一生懸命「一太郎」をやってました。以来、時代の流れに一生懸命しがみつくようにして、一太郎シリーズを続けているようです。(最近は筆まめくん・・・)こんな父は、学校教員でした。
父はこうして何でもやろう、覚えようとするから良いのですが、母はダメです。父よりも若いのに覚える気が全く無いので、パソコンのスイッチを入れることすら「壊れたら怖いから」って嫌がります。普通、スイッチを入れるくらいでは壊れないハズなんだけど・・・。(プルさんのお父様のようなこともあるので、絶対、とは言えませんね。苦笑)
わたしはウチのインコに言葉(ヒト語)を教えているのですが、自分の名前だけはマスターしてくれましたが、使用法を間違って覚えてしまいました。
「ぺこ!」と名前を呼びながら夫が叱るもので、不機嫌な場合にこの単語を使うんだな、と覚えたらしいのです。インコが不機嫌な時に「ペコッ!」と言うので、彼の感情は判るから便利ではあるのですが・・・なんか違う。
新しい単語を教えようと、口を近づけて何度も「ぼんじゅ~る!」と繰り返していたら、くちびるをガブリ!と噛まれました・・・(汗)
わたしが鳥語をマスターするよう努力したほうが早いかもしれません。
投稿: yaco | 2006/03/27 02:35
PCが作動する原理が解らず、今までの機械なら「この歯車が回転して…」や「このコードがモーターに繋がっていて」とかで理解は出来たのですが、ワケノワカラナイモノと言うのが最初の印象です。最初の一年位は触らずにいました。何をどうしたらいいのか、分からない部分すら分からない。ちょうど今の父の状態です。
最初は子供に「文字の変換はどうやるの」って聞いていたくらいですから。
かといって今、分かっているのかと言うとやっぱり分かっていなくて、トラブルと大変です。
動物(ペット)にモノを教えるのは大変です。
うちのネコはすでに諦めています。毎日寝るのがネコの仕事。「そんなに寝てばかりいるとウシになるぞ! ほら角が生えてきた」といって耳をつかんで猛ダッシュ!
投稿: プル | 2006/03/27 23:51
今の時代、深く考えはじめたら大変なことになりますね。わたしは「テレビはどういう仕組みなのか」からしてすでに、諦めてます(苦笑) とにかく「そういうものなんだ」と基底の概念を無垢に受け止めてですね・・・(笑)それで丸覚えし、その上で「パソコンの中の世界観とは」ってことを感覚的に身につけていくしか無いですよね。仮想現実の世界なのですから。デスクトップなんて、本当はそこにあるんだか無いんだか・・・ですし。
文字変換の仕組みを欧米人に説明するのって面白いですよ。皆驚きます。アルファベットの国の人に「日本のキーボードのキーの数は一体いくつなんだ?」って聞かれたことがあります。全カナ・漢字をキーに配置したら、4畳半でも足りないですよね。(苦笑) で、ローマ字変換のシステムを話し、実際にやって見せると「おぉぉぉぉーーー!!」と感心されます。
中国語を打って変換するのは日本とはまた違ういくつかの方法があるらしいです。こちらも、聞いてて面白かったです。(へん、つくり だけを打っておいて、出てきた中から選ぶとか。)
わたしも結局PCに関しては全くわからないままこうして使っているのですが(今は仏語OSなので、トラブるとさらにわかりません・・・)、一応使えてるところがコワイです。中学生の頃、父が買ったPCでシューティングゲームをして遊んでいた頃は、「スペース・バー=連打!」でしたが・・・(苦笑)
猫・・・寝てると牛になってくれたら、特に牝牛になってくれたら牛乳搾れるから良いような気がしますが(笑)
しかし、そんなことしてらっしゃるから噛まれるんですよ~。(というワタシも、実家にいた時は、実家の鳥に同じようなことしてよく噛まれてましたが・・・汗)
投稿: yaco | 2006/03/29 16:30
深く考えるときりがありません。
分からない部分は漠然と浅く感じるのが楽かも…。
文字変換、アルファベットを使っている国の人から見れば日本語を打つというのはなんとすごい事かと思うでしょうね。
普段ローマ字入力だからキーボードの「あいうえお…」の平仮名表示いらないな。
20年位前に電算写植?の入力を見た事があります。文字を縦と横の番号で選択し打ち込むものでした。ちょうどエクセルでBの7と言うふうにセルの位置を表すやり方です。オペレーターの素早い打ち込みに唖然としたものです。
仏語OS!スゴイ! 日本語でも意味不明なときがあるのに…。
仏語は全く分かりません。単語の一つも書けません。あ、プルはpur,eで仏語でした。
本人は全くpur,eではありませんが(笑)
ウシくらいの大きさのネコに乗りたいのですが、肉食なので人間が食べられてしまいます。今日は雪が舞っているのでピアノの上の専用座布団で寝ています。
自分のブログにコメントの書き込みでおたおたした。こんなシステムに変ったとは。
投稿: プル | 2006/03/29 22:49
言葉足らずでした。
ウシくらい大きなネコがいたらいいなー!ということです。
投稿: プル | 2006/03/29 22:52
欧米では昔から「タイプライター」なるものがあり活躍してたようで、事務所であればどこでも(小さな個人事務所でも)あったようです。商売人だった義父宅にも古いのがあるそうで。当時それが当たり前だったらしく、我が家(日本の実家)にそんなモノは無いと言うと、夫は驚いていました。(日本はアルファベの国じゃないんだ!)
電算写植・・・なんだかマニアックな話になってきましたね(笑) わたしは印刷会社に勤めたことがあるんですが、入社当時は課長が直々に写植打ってました・・・。(写植オペレータを解雇したからです。)そしてわたしの目の前で、時代はコンピュータへと移行していきました。
写植を実際に打ってる現場を見てみると「写真植字」とはよく言ったものだな、と思いますよね。
昔はアレが素早く上手にできてなんぼの仕事だったのでしょうが、今ではそれが必要無くなって、不思議なものですね・・。
おっと・・・プルさん、pureに,をわざわざ付けていらっしゃるのはアクサンのことでしょうか。アクサン付きだと(女性形のeがさらに付いて)マッシュ・ポテトとかの「ピューレ」の意味になってしまいますから。その上さらに悪い意味まで裏にあるようです・・・汗(仏和辞書をご覧下さいませ。)
「pur(e)」がart(男性名詞)に付くとpurですので、eは必要ありません。
(下らないことをゴチャゴチャとすみません・・・)
牛くらいの猫に乗りたい・・・っていうのが面白いですね。わたしだったら牛くらいのあひるに乗ってみたいです。羽根の中に潜り込みたい・・・。
投稿: yaco | 2006/03/31 15:42
おっと、アクサン記号でしたか。仏語全く知らないもので今、辞書見ました。
ご指摘ありがとうございます。yacoさんに指摘されなかったら気がつかないままでした。でも何で今までこのまま使っていたんだろう。仏語選択した人もいたのに。ブツブツ…(あ、昔のグループの事です)
写植ご存知でしたか。僕もあれは経験あります。モリサワのロボとか写研のパボとか。
このブログの文字の感じが写植の盤面みたいです(写植はさらに文字が反対だけれど)
昔は和文タイプとか写植とか、職人の世界でした。デザイナーのラフにはフォントや大きさの指定、それに色、M50%+C10%みたいな指定や写真の線数、グラデーションの指定など、今では一人で出来る時代です。っておもいっきりマニアックな話。
投稿: プル | 2006/03/31 17:51
写植は、学生の頃によく使ってました。手作業で版下作るのも勉強しましたから。←古っ!(笑) そして印刷会社に入社当時もまだ現場では手作業でやってました。しかしそれから2年もしたら、わたしもMacで版下作っていました・・・。時代の流れの変化は恐ろしかったです。
というワケで、「M50,C10」も大体どんな色か想像できます(笑)
投稿: yaco | 2006/03/31 19:27