オマージュって都合のいい言葉だな!
洋画家の和田義彦氏の作品がアルベルト・スギ氏(イタリア人画家)の作品とよく似ているとテレビで報道されていた。
似た絵なんてそこらにいっぱいあるだろなんて軽い気持ちで見ていたのだけれど、「こ、これは、……!」
小中学生の頃、写生などで同じ風景を何人かが描く場合もある。同じモデルを数人で描く場合もある。富士山なんか多くの人が描いている。これらは場合によってはよく似たものになる事もあるけれど、今回の事はそれらと次元が違う。
プロがこのような作品を描き、いつかは世間で酷似した作品が存在するということが知れるということが分らないはずが無い。ならばなぜ描いたのか。
「サンスポ」の写真や今日見たテレビ映像から感じる事はアルベルト・スギ氏の描いた人物は人間くささ、汚さ、そして瑞々しさとその場の空気を和田義彦氏の作品と並べると(比べると)感じてしまうのは、最初から計算された事なのだろうか? 模写をするのにオリジナルを超える圧倒的な何かを付加せず、引き算をしたのはなぜなんだろう。そんな風に考えるとオマージュ(尊敬、敬意)という言葉に…。う〜ん。うなってしまう。
そういうふうに思わないと単に「こりゃ大人のぬり絵だな」ってことになってしまう。
| 固定リンク
コメント