藤井フミヤの新曲。
新曲などというと一般に販売されるものと思いがちだが今回の「鎮守の里」と言う曲は伊勢神宮(以後神宮と記す)の20年に一度行われる「式年遷宮」のイメージソングで販売はされていない。入手については後で述べる。
神宮の式年遷宮とは20年に一度、社殿や御神宝類を新しく造りかえる大きな行事である。詳しくは神社本庁「神宮式年遷宮広報本部」をどうぞ。「鎮守の里」の歌詞も記載されています。
さて、曲の感想は宗教クサイと言ってしまえばそれまでだけれど、いきなり和太鼓の音からはじまり鈴、笙などの雅楽のスローなものに傾れ込む。
作詞/作曲は藤井フミヤ、日本語句表現指導を金田一秀穂氏が行っている。原詩にどれだけ手が入っているかは不明である。
藤井氏によれば神宮(内宮)の五十鈴川のほとりで河原に座りギターを弾きながら作曲したらしい。「メロディーのコンセプトは日本らしい音階で、古くから歌い継がれたような郷愁を感じるものにしたいと考えた」と述べている。たしかに聞いた感じでは童謡や唱歌のようでもある。眠くなるような子守唄のようにも感じるけれど…。
「誰もが唄えるようにわかりやすく美しい日本語を綴ったつもりです」とも書いてある。わかりやすいかどうかは疑問だし美しい日本語かどうかも?である。ただ、曲自体は単純で覚えやすく器用な人なら一度聞けば耳コピできるかもしれない。
題名の「鎮守の里」であるが鎮守の森ではなく「里」としたところに日本の津々浦々に暮らす人々と氏神様の関わりを表したものだろうが、神宮を中心に広がる日本中の数々の神社…。などといういらぬ苦しい解説がある。
5月19日に神宮でこの曲を藤井フミヤ氏は奉納(歌った)。
5月23日、赤坂プリンスホテル「五色の間」で午後3時10分から報道関係にも披露した。
先に書いた入手方法である。結論から言えば現在は困難な状態である。
現在関係者に2000枚のみが配布されている。広報によれば一般商品とは違って神宮に関するものなので、金銭による取引はしないとの事。これは藤井氏の事務所及びソニーミュージック共にその考えだそうだ。ということは神宮関係以外の場では一切聞く事の出来ない貴重な音源ということになる。ヤフオクで新品未開封のものが7,750円で落札されていたけれど…。
で今後の入手は、これはあくまで例えばの話で広報が語ってくれたのだけれど「今後、神宮の式年遷宮に奉賛され、それに対する気持ちとしてお分けする事もあるかもしれない」ということだ。なんとも曖昧な表現だけれど、要するに神宮式年遷宮行事に参加し、なんらかの寄付などがあればと言うふうにとれる。まさしく宗教的だけれど、ま、それに抵抗はあるけれどどうしても聞きたいのであれば(聞くだけなら)可能だ。近くの神社に行けばいい。ただし配布枚数からいって全ての神社にあるわけではない。確認する必要がある。
藤井フミヤ/1.鎮守の里[4:55] 2.鎮守の里(Instrumental)[4:54]
そのうち第六十二回神宮式年遷宮頒布品になるかもしれない。
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コメント
普通に、君になるのCDSの3曲目にはいっていますよw本物は、こういうJAKETだったんですねw
投稿: | 2009/10/26 07:46