白砂の海岸、そしてゴミ。
このポスターは「敦賀市」の「気比の松原」今年の観光ポスターです。
「私、つるがのファンです」というキャッチが新しいようで古くさいよでもあります?
で、このポスターかなり気味が悪いのです。夏真っ盛りの海水浴場にしてはやけに人が少ないと思いませんか?しかしこの写真では分りにくいのですが松林の中に多くの人がいるようです。なぜ?
さて、本題はこの白砂の海岸の「ゴミ」です。
下方の写真を拡大(クリック)してよく見て下さい。なんだか危ない物までありそうです。足に刺さりそうでもあります。
なぜこのようなイメージを悪くする写真を選んだのでしょう。
僕が思うのに昨年しけで多くの流木などがこの敦賀半島に流れ着きました。それはそれはひどいもので、地元の皆さんが必死で撤去に当たりました。そしてなんとか再開したのですが波の高い状態は続き、季節は確実に秋に向かっていました。
そんな時に撮影したのかもしれません。
このポスターについて同市の観光課に問い合わせました。この砂浜の「ゴミ」について聞くと担当者も言われて初めて気がつき言葉が出ない状態でした。ポスターをあらためて見て愕然とした様子がこちらにも伝わってきました。仕上がったポスターをしっかり見ていなかったのですね。
「今年は海岸をしっかり清掃したので安心して海水浴が楽しめます」とのことです。
観光地は自然相手、特に夏場の海水浴場はその影響が大きいのです。一度の台風で全てがダメになったり、近くの原子力発電所でトラブルが発生すれば深刻なダメージを受けます。
でも地元ではなんとかお客様に満足していただけるように努力をしているわけです。
今回のポスターも見方によっては偽らざる「気比の松原」なのです。でも観光ポスターとしてはこのままでは失敗です。
そこに戯れている人々、そして地元の人の心遣いといった人とひとの機微に通じるものが表現できればこの写真は生きてきます。
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コメント
ゴミ・・・までは見えなかったんですが、白いワンピースの女性が年齢不詳だなぁ・・・という第一印象を受けました。(若いんだか、どうなんだか。)
ゴミ問題は、本当に、大変ですね・・・。小さい市町村だと特に、お金のかかることでしょうし。何か効率の良い海岸の掃除方法があればいいんですよね。それで低コストなら尚良し。
フランスの海岸では、ゴミどころか貝殻の数も少なくってビックリしたことがあります。夫が「毎朝ブルドーザーみたいな機械で清掃しているから」と言ってました。人が沢山来る海水浴場では、利用客から「子どもが足を切った」などと文句が出るのでしょうね。こんな砂浜ではビーチコーミングの楽しみすら無いのですが・・・。
投稿: yaco | 2006/07/04 15:49
このポスターはあるショッピングセンターに貼ってあるものを撮影したものです。ぼくもじっとみていて年齢が分らない女性だなーと思っていました。パッと見たとき若いと思ったのですが、「あれっ?」体のラインが若くない(笑)それと少し古い感じが…。どこからか取ってきた素材なのかな?もちろん合成写真です。
以前は海岸で釣り針などで怪我をする人もいましたが、最近は釣り人のマナーがよくなったのかあまり聞きません。天災のゴミはしかたないのですが、ゴミの持ち込みだけはしてほしくありません。みんなが気持ちよく過ごせるのが一番ですね。
投稿: プル | 2006/07/04 17:49