そろそろ松の剪定。
季節を問わず「松の剪定」のみで検索してこられる方が毎日十数人いらっしゃいます。
松の葉が茂りハサミを持ちたくてウズズしておられる方も多いと思います。
例年ははもう少し秋が深まってからやるのだけれど、今回このブログの記事の為に小さい松1本だけ実験的に行いました。
写真の松は「クロマツ」で山採りして10年以上は経っているのですが、ご覧のように小さなものです。
記事の都合上、見るだけで解りやすくするためちょっとやりすぎの剪定です。通常はここまで葉数を少なくはしません。一応手抜きですがプル独自の「短葉法」を行ってあります。
写真は葉抜きとハサミで芽かきを済ませたものです。多いところでは9本位の芽がありましたが全て2芽にします。
上から見た枝の状態です。剪定前と後です。
松の剪定については「庭木の手入れ」などの本を見れば詳しく書いてはあるのですが、いざ実物ではじめようとしてもさっぱりわからなくなるものです。「こういうときはこの芽を切る」などと書かれていても解説書にある枝振りと同じモノはありません。だから最初はまごつくものです。エイッ!と勢いで切ると失敗という事もありますが、その失敗に気づくのは次年度になります。「あの時切らなければよかった…」と思うことがあればそれが知識になります。
僕はこのブログでは難しい事や細かいことはあまり書かず、詳しいことはそちら方面の方に任せ(笑)あまり手間とお金をかけないでできることを、見た目と感覚で書いています。だからこれらの写真を見て「ああ、この程度のことでいいんだ」と気楽に思ってはじめてください。でもこれをみて「失敗した!」という苦情は困るのですが・・・。
プロの方から見れば「変だ」と思う箇所があるかもしれませんが、これは指南書ではなく、プル独自の方法を「よければ御参考に」という程度ものです。
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コメント
いつも、参考にさせて頂きありがとうございます。庭木の赤松ですが葉が長くなった時、剪定ハサミで短く切って(どの位の長さ)も良いのでしょうか?また、勢いがある枝(直径0.8mm位)
の場合にも頭を2本にするのですが、周りがこぶ状になりますけど何かうまい方法はあるのでしょうか?伝授願います。
投稿: 土橋 守 | 2007/11/03 18:36
見てくださりありがとうございます。
松の葉が長くなったのを短く切りつめるのはあまりお勧めできません。
盆栽などでは長い葉を他の短いものに揃えることもありますが、多くの場合切り口が枯れたようになり見苦しくなります。
葉性の問題もあります。どのようにしても葉が長くなる松もあれば、一度の芽摘みでも短いものもあります。
庭木の場合、アカマツは長めでもそれなりに柔らかいいい感じがします。とはいえあまり長いのも気になるものです。
春の芽摘みを行えば短くなります。それでも好みに長さにならない場合は二度芽摘みを行います。ただし木に負担をかけることになりますし、こぶ状になる可能性もあります。
芽がいくつも出ているのを整理するのでどうしてもこぶ状になります。写真もよくみると少しこぶ状になっています。たとえば5本の芽が出ているのを2本にするとすべての養分が2本に行かず又の部分に残ってしまうのだと思います。
僕の場合はあまり気にしないようにしていますが、どうしても気になる部分はふくらみをはさみで切り取り癒合剤を塗ります。
余談ですがサルスベリなどもこぶ状になりやすいのですが、こぶを切りとればまた新しい芽が出ます。でも松は出ません。そこが松の難しい所でもあり、やりがいがあるともいえます。
あまりいい回答ができなくて申し訳ありません。
投稿: プル | 2007/11/03 22:17