認知。
「認知」という言葉でどのような意味を連想されただろう。
おそらく多くの方が連想されたことと違う意味の話を書く。
以前も書いたけれど警察の情報サービスからメールが配信されてくる。その中でよく使われる言葉に「認知」がある。昨日の配信から一部コピペする。以下。
「帰宅中の女子中学生が背後から男(20歳代・黒色シャツ・黒色短パン)にスカートをめくられた事案を認知しました。」
文章の奇怪さはこの際置いておいて、この用例の「認知」なんだか変である。
「事案を認知」でGoogle検索すると3,700件。ほとんどが犯罪に関するもの。
「警察が認知した非行事実について…」というふうに使われたりもする。
「わたしはそれを認知しました」とすればまったく違う意味にもとることが出来る。
最近は「認知症」というこれまた困った言葉をよく耳にする。考えれば考えるほど意味が解らなくなるんだよ。
先の警察での用例にもどる。
一般に配信する文章にこのような業界用語は適切ではないという事。「事案」や「本件」も使われるが適切ではない。一般用語に言い換える必要がある。
「本官は便意をもよおしたので脱糞したのであります」というくらい変なんだよ。
「…男にスカートをめくられる事件がありました」でいいんです。「事件」だなんて大袈裟なと言われるかもしれませんが、ま、このくらいの表現はいいでしょ。(かなり無責任)
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