「未だに記憶に新しい」新しくなんかないぞ!
「未だに(今だに)記憶に新しいJR福知山線脱線事故」
今朝の「とくダネ!」で笠井キャスターの言葉である。
「今になってもまだ記憶としては新しい」と解釈すればよいのか。
「記憶に新しい」といってもどこまでが記憶として新しいのか。
笠井キャスターはそう思っているし、多くの人がそのように感じているだろう。という事だ。
「未だに(今だに)」と言う部分はどうだ。「まだ。今もって。今になってもまだ」と辞書にはある。これは時がある程度過ぎたという事と、かなり年数が経ったけれど忘れられない事や忘れてはいけないと思う事に付けるのか・・・。
5分前の場合もあれば10年前の事もあるだろうし60年前の事だってあるだろう。
「とくダネ!」のような適当な事を好き勝手に話している番組ならば「未だに(今だに)記憶に新しいJR福知山線脱線事故」と言っても問題は無い。ただ、ニュースならば「昨年4月25日のJR福知山線脱線事故」となる。
先の笠井キャスターの言葉は「未だに忘れる事の出来ない悲惨なJR福知山線脱線事故」という配慮の言葉を含んでいる。だから僕のような冷めた目でモノを見ていると「未だに記憶に新しくなんかないぞ!」と思うし「未だに記憶に新しい」と言う表現が胸に引っ掛る。
記憶は当たらしいモノが上にどんどん溜まるし古いものは下敷きになって行く。時には上書きされる。比較的記憶としては上層にあると言う意味で「記憶に新しい」と表現するがその位置は人それぞれが違う。
訂正:字消線の部分(当たらしい)を(新しい)に訂正。
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コメント
当たらしい→新しい
投稿: | 2011/05/15 15:21
ご指摘ありがとうございます。
書いた後いつもしっかり見直していませんので他にも多くあると思います。
投稿: プル | 2011/05/15 22:31