こけらでこけた?
柿(かき)と柿葺(こけらぶき)の「柿」の文字は違うとtorokkoさんが書かれていたのを見て知りました。
つくり(旁)の部分が「かき」は「亠」と「巾」に分かれていますが「こけら」は分かれていないというものです。
手持ちの「漢検・漢字辞典」には柿(かき)の方しかないので日本漢字能力検定協会ではどのように定義しているのか問い合わせました。
同協会検定部・編集課からの返事は以下(要約)
(回答)柿(かき)と柿(こけら)は別字となります。ということです。
「柿(かき)…「柹(シ)」の俗字。
「柿(こけら)…「(ハイ)」の俗字。
*大漢語林/大修館書店
柿(かき)は「市」の部分を「亠+巾」と分けて書き、柿(こけら)は縦画を一画で書きます。
もとの字が違うので違ってあたり前の事です。「示」偏と「衣」偏も似ていますが元の字が違うので違ってあたり前のことですね。
余談ですが「柿ずし(こけらずし)」と言うものがあるのですね。広辞苑では「魚肉を薄く切ったものを飯の上にのせたすし」とあります。という事は鉱物の「雲母(うんも)」というのもなんだか「柿石(こけらいし)※」みたいに思えてしまいます。一方向に薄く剥がれます。この「雲母(マイカ)を塗料に混入させたものをマイカ塗装といいます。キラキラ光ってキレイなので車に多く使用されています。もともと塗装なんて下地塗装から上塗りまで何層も塗装を繰り返していますので、プル式で言えば柿塗り(こけらぬり)なんていったりしてね。
※柿(こけら)とは材木を削ったくず。屋根を葺くのに使う薄い板で何枚も重ねて葺く(柿葺)。ということですが「柿ずし」のように特に「木」に関係しなくてもいいのならと言う条件ですが。
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