コトバの力。
最近話題になっている「千の風」
さきほどNHK「クローズアップ現代」でも取り上げられていました。秋川雅史氏が歌っているのを聞いてはじめて知った歌です。
直接的というか、お墓参り否定歌などというのは僕くらいだろうけれど、むかしから、亡くなった人は自分の回りにいつもいて、見守ってくれている。とはよく言われる事。でもこの歌のようにあらためてそれを表現し、多くの人に受け入れられているというのはどういう現象が人の心の中におきているのでしょうか。
コトバ(詩)に置き換えた時に、漠然とした形で心の中にあったものが現実味を帯び受け入れられ、そして歌う事でそのコトバの内容が心に響くのでしょうか。
「体はなくなっても私は死んでいません。眠ってもいません。あなたをいつも見守っています」コトバに秘められた力により元気づけられ勇気づけられたなら、それはそれでとても素晴らしい事です。
逆に悪い事、悲観的な事を口に出すと、どんどんよくない方に沈み込んでいきます。あまり信じたくない事ですが日本人の根底にある言霊(コトダマ)の力です。
たとえば「あなたは癌(ガン)かもしれない。などとおっしゃるので検査したら本当にガンが見つかったじゃですか!」などという場合です。コトバを声にするというのはそれ自体コトバに秘められた力の影響だと感じてしまうわけです。
「滅多な事を言うもんじゃない」などと後悔しても遅いのです。
話を「千の風」に戻します。僕はこれを最初に聞いた時ある歌を思いだしました。
「亡くなった方々のぶんも 毎日を大切に生きてゆこう」という臼井真氏の作った「しあわせはこべるように」です。ゾクッとしたあとに涙が出そうになる。そんな歌には秘められた力があります。
「千の風」の日本語詞・作曲をされた新井満氏も番組中(クローズアップ現代)に「亡くなった方の分も自分が生きるということ」とおっしゃっていました。
この二曲、なんだか似ていますね。
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