声なき声は聞こえない。
「声なき声に耳を傾ける」
NHK「クローズアップ現代」の国谷キャスターが言ったそのコトバを反復してふと思った。(彼女の番組でこのコトバをいままで何度か耳にした。)
弱者救済コトバのようでもあり、表面的にはきれいな響きだ。
政治家が、聞く気もないのに耳を傾けるポーズだけの戦略用語のようでもある。
「声なき声」ってなんだ?宗教か?新明解国語辞典では(底辺に生きる人たちの意見)と書いてある。
声なき声に耳を傾けたって、何も聞こえないのではないのか。といってしまうのは程度の低い諧謔に思われるかもしれない。
よく似たものに「心の声を聞く」や「心の目でものを見る」などというのもある。綺麗なコトバだね。(うわべだけ)
そんなもの聞こえたり見えたら超能力者である。勝手に想像する事は誰でも出来るけれど・・・。
勝手に想像し、聞こえたり見えたりしたように感じてしまうこと自体がキケン。もう、こうなると妄想であって、ありもしない必要性をでっちあげたりする。
「おそらくこういう事を言っているのだろう」ならまだましな方で「こういう事を言っていた。という事にしておこう」ってなことになる。
「皆様のニーズにおこたえします」あやしいね。ありもしない要望を解決するニーズ指向は必要ない。
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