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2007/03/06

発想。

今日は啓蟄(けいちつ)。冬の間じっとしていた虫たちが出てくるというが、昨日までの春の暖かさから一変、真冬の寒さとなった。
参議院予算委員会質疑でもお寒い答弁が続いている。

特に柳沢大臣。声も聞きたくない。時間稼ぎの答弁はお呼びじゃない。
昨日、安倍総理は人口減少のなか「イノベーション」により生産性を高める。と何度も発言されていた。
なにかと横文字が好きな方だが、「美しい国、日本」を謳うのなら端的な日本語で表現してほしいものだ。
今までも技術革新により新たな価値を生み出し生産性を上げてきたわけだし、いまさら総理に言われなくてもその方向に進む事は予測できる。

高市早苗イノベーション担当大臣は「『技術革新』という狭義の概念ではなく」と述べているが「技術革新」が狭義の概念なのかどうかは与党の独自の解釈によるものです。
「2025年をゴールとしてそれに向って挑戦を行っていく。還元されるのは国民。安心・安全、将来健康な社会をつくる事にだれもが賛同できるのではないか」と今朝、述べていたけれどそれはあたり前の事であり、結果だけでなくそこまでの過程も大切なのです。

当時の総理がイノベーションを強力に推進した結果、生産性が向上し産業競争力が強まりはしたが、社会的変化がプラスにだけ働いたわけではない。そのぶん労働力が不要になり失業者が増大した。なんてことになったりして・・・。

イノベーションに関連する事として、シーズとニーズについて書きます。
シーズ指向は無駄な技術の「シーズ」=「種」と思う方も多いようです。
技術の種がつくられてから、使い道を考えるためだと思います。
ニーズ指向とは解決するべき事柄が存在し、それを乗り越えるための必要な技術を作り出す事を言います。
どういうわけかシーズ指向は嫌われているようです。シーズ指向は、使われずに終わる無駄の多いもののように思われているからでしょうか?種の作りだめも必要だと思うのですが・・・。
課題があった方が動きやすい日本人の性格にニーズ指向は合っているのでしょうか?

「ゼロ・イチ指向」と言うコトバが存在するのかどうなのか分りませんが、よく言われる両極端なイエス、ノーといった二進数的なものの考え方の「ゼロイチ思考」とは違います。無いところからものをつくり出す(創造)事を勝手に「ゼロ・イチ指向」と言っています。広義に解釈すればニーズ指向もシーズ指向も含まれるといえます。
解決しなければならない諸問題をブレークスルーするには、新たにつくり出すことも必要なことだということです。
余談ですがPCのパワーボタンのマークはゼロ(0)とイチ(1)をデザインしたものです。(だと思う)二進数で作動しているからですね。

今更イノベーションなどと言っていることじたいが諸外国の真似で「イチ・ニ指向」です。いつも最初に何かありきなんです。

社民党党首の福島みずほ氏の代表質問が本日の最後で、最終答弁は総理。「あいかわらずヒデェーなー」という誰かの声をマイクが拾っていたけれど、今日の会議を総括するコトバに思えました。

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