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2007/03/30

記憶されている色なんてクソ!

SUBARU広報誌「カートピア」の「和の色彩」
4月号は「陽春の『桜色』」
桜が咲き始めたこの時期にピッタリの色だ。
今月号は「記憶色」ついて書かれている。記憶に残っている色は実際の色より鮮やかで鮮明なため、プリントや映像で表現する場合は補正されていると言うもの。

感覚の鋭い方はプリントされたものを見て、ドギツサと諄さを感じる場合があるかもしれない。
やけに青すぎる空や、やけにピンクっぽい桜だったりする。
絵にする場合は感じたままでもいいけれど、写真などでは嘘っぽくみえてしまう。わざとらしさが強調されてしまう。

20年くらい前に印刷関係でカラー写真をそれらしい雰囲気に仕上げる為に、色彩の強調をした経験もある。でもこんな事やめたらどうかと思う。もう時代遅れの古い手法だ。PCを誰もが使う時代になり、誰でもどんどん色彩の補正を行えるようになった。
もう本当の景色の色までが記憶色により、逆に脳の中で補正されるようになるかもしれない。色彩感覚の麻痺が現代病になるかもしれない。

白黒の銀塩写真を見る力などどんどん衰える。白黒で桜を撮影しその色と香りをどう伝えようかなんて事は今の時代には無意味な事で、デジカメで適当に撮影して後で補正すればいい、という自分の色彩感覚絶対主義が蔓延している。

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