池の水仙・・・?
書棚からポロッと落ちてきた村上春樹「1973年のピンボール」
栞がはさんである。
池には水仙が咲き乱れ・・・
これは「井戸について語る」(17ページ・講談社文庫/改訂版では18ページ)の部分で、「水仙」の部分に僕が鉛筆で引いた線が残っている。
非現実的な現実を表現する彼のスタイルだが、この部分は引っかかる。
池の周りに水仙が咲いているのだろうか?前後の関係からみてもその事は不明だ。
池の中に咲いているとすれば「睡蓮」の方だ。言葉は似ているが文字がまったく違う。植字を間違ったとは考えにくい。
講談社文庫、昭和58年9月15日第1刷発行・昭和63年3月15日第15刷発行
文字が現代風になった改訂版は2004年11月15日第1刷発行・2006年11月9日第9刷発行となっているが何れも「水仙」となっているのでおそらくそれで間違いはないのだろうけれど・・・
昭和58年といえば1983年。1978年にはワードプロセッサが発表されている。もしかしたらタイプミス?
僕はローマ字入力しているけれど、今使っているMacのキーボードの日本語表示を見ると「れ」の上が「せ」になっている。「スイセン」と「スイレン」似ています。
1980年の「群像」に掲載されたものはどうなっているんだろう?
しょうもない僕の「ひとりごと」です。
| 固定リンク
コメント