読まずして読んだ気になる。
久しぶりにBOOK・OFFへ行った。
文春文庫の村上春樹「若い読者のための短編小説案内」を購入。
以前持っていたのだけれどいつのまにか紛失してしまった。
最近また読みたくなって購入。
作家である村上春樹氏自身と短編小説のかかわり方について記した後、いくつかのテキストとして作品を取り上げている。
「みなさんと一緒に読んでいくという形態をとりますので・・・」
「テキストとして取り上げる作品のおおよそ半分くらいは有名なもの」ということですが僕は読んだ事がないものばかりです。というかほとんど本を読まない人なのです。
テキストは吉行淳之介「水の畔り」・小島信夫「馬」・安岡章太郎「ガラスの靴」・庄野潤増三「静物」・丸谷才一「樹影譚」・長谷川四郎「阿久正の話」
読まないから、読んだ事がないからさっぱり分らないというものではなく、「うーんなるほど」「そうだよなー」などとなにも知らないのに相づちを打ったりしてしまう。
この本自体を短篇小説として読んでしまうという手もある。
内容には関係ない事だけれど、BOOK・OFFは中古品だ。古い紙のニオイやいろんなニオイがするのはわかるけれど、商品にニオイ消しのための香りのスプレーはやめてほしい。持ち帰ってわかったのだけれど、店内と同じ芳香剤のニオイがする。いままでこんなことはなかったのだけれど、今回たまたまこの本のある書架にかかったのだろう。
当分は寝室に持ち込めない。
パラパラめくっただけで手にニオイが付いてしまった。床にダニが這っていても平気なくせに(あまり平気ではないのだけれど)変なところが神経質なやつだ。
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