水。
ある写真家の方から写真集が送られてきた。変形A4判で自然界における「水」をテーマにした「ミズノウタ」
銀塩写真の深い味わいとページを繰ると水面から立ち上ってくる湿気。
テーマは「水」だけれどそこにあるのはあらゆる「生」や「命」
水面から突き出た小さな花からは香りが今にもしてきそうだ。
押尾コータローのCDを聞きながらこの写真集を見ていたのだけれど、どうも合わない。
やけに粉っぽくて、ガサツで、今までこんな事感じた事はなかったけれど不思議だ。
一度も聞いたことのない古いLPレコードに針を落した。サイモンとガーファンクル/ビートルズのナンバーをカラベリとパーシーフェイスが演奏している。当時よく言われていたイージーリスニングというジャンルだ。
ピチッ・プッと言うノイズをシュアのVN35HEは溝から拾い上げるけれど、この艶やかななめらかさは写真の水(液体)という物質によく合う。
アナログの写真にはアナログの音楽。なぜか符号化(二進法)されたものは滑らかな水面には粉っぽい。
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