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2008/02/20

NHK的忌み言葉。

NHKのクイズ番組で結婚を祝う時の忌み言葉について出題があった。
その中で「益々」という言葉は使ってはいけないと説明していた。
理由は、このような繰り返す言葉(重ね言葉)はよくないということで、婚姻を繰り返す(再婚)というようにとれるので、使ってはいけないらしい。
よくもまあアホらしい言葉を探し出してきたものだとつくづく呆れてしまう。

縁起が悪い言葉を使うと不幸を招くというのか。
結婚生活がダメになろうがそんなもの本人たちの問題であり、回りの人間がどのような言葉使おうが知った事ではない。
言葉が現実とシンクロするなんて事はありえない。
神社で「○○大学に合格しますように」と声を出してお願いすれば必ず合格するのか。
ありえないことだ。

NHKでは「益々」は「なおいっそう」と置き換えた方が良いとの事だが……なおいっそうバカバカしい。
本当に婚礼の場で使ってはいけないのか。
結婚式で述べる「講話集」というのがある。
その中には「ご両家、ご親族各位の益々の彌栄(いやさか)を御祈念申し上げて……」という用例がいくつかある。
結婚式の招待状の文例、たとえばこちらこちらにも使用されている。

*祝詞(のりと)ですら「家門広く家の名高く いや益々に立ち栄えしめ給えと 恐み恐みも白す」などと使う。
NHK! これを、どー説明する!「恐み恐み」も繰り返しじゃないか!

*祝詞/言葉には霊力が宿り、口に出して述べる事により、この力が発揮されると考えられている。言葉の霊力(言霊)に対する信仰が根底にある。

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