ひぐらし亭。
連続テレビ小説「ちりとてちん」の話題。
昨日の続きになってしまう。
「徒然草」が「徒然亭」の精神に通じるという喜代美(若狭)の言葉についてだ。
今日の放送で、初日(草原・草々・小草若・四草・小草々)の舞台挨拶があった。
それぞれの挨拶を要約する。
草原は「上方落語の悲願であった常打ち小屋が完成しました。その名もひぐらし亭と申します」
草々は「今は未熟で、その日暮らしの噺家も、お客様に育てていただけるようにという思いを込めました」
小草若は「セミの『ヒグラシ』ヒグラシの一生はほとんど土の中で過ごします。まぁ落語家の修行も同じように、これも底抜けに長うおますがなアハハハ…」
四草は「ひぐらしには一日中と言う意味もございます。ここでは一日中落語をやっております。一日中落語をやっていてあきへん噺家と一日中落語を聞いていてあきへんお客様。
どっちも頭の悪い連中でございます。」
小草々は「ひぐらし亭は若狭塗り箸をシンボルにしています。幾重にも模様や漆を塗り重ねる若狭塗り箸。これと同じように私ども噺家も稽古を積み重ね、高座を積み重ね、講演を積み重ねて精進していく所存でございます」
(要約のつもりがそのまま打ち込んでしまった)
なんだ!結局ひぐらしにかけた言葉遊びじゃないのか?
小草々の言った「幾重にも模様や漆を塗り重ね・・・」って模様は研ぎ出されて現れるものであって模様ではなく素材のことですね。
師匠である徒然亭草若が生前に言った言葉。
カナカナカナと鳴くヒグラシの声が「コワイコワイコワイ」と聞こえると言ったことを思い出しました。・・・コワイコワイコワイ 生きているのがコワイコワイコワイ。
死期がせまっていると生きているのがコワイコワイコワイ。
セミは成虫になると生きている期間が短い。その鳴き声が師匠の心の声とシンクロしたように感じられました。
人は寿命がある。不幸にも本人の意思とは関係なく寿命を縮められることもある。でもとにかくその日までは生きなければならない。人の一生とは・・・人生とは・・・
訂正/昨日の記事に間違いと思われる部分があったので削除しました。
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