SUBARU R1(S)12ヵ月点検とEXIGAを見て思ったこと。
R1の12ヵ月点検のためSUBARUのディーラーでこれを書いている。
先頃発売されたEXIGA(エクシーガ)はAピラーの角度が特徴的で、FORESTERのようでもあり、LEGACYのようでもあり、フロントからの不思議な流れがある。
内装の質感、特に樹脂はこれはないんじゃあないの〜と思うくらいで、この質感でOK!を出したのには・・・やはりコスト?
見た目の文句を言ってもしかたないんだけれど・・・。触ってもカリカリ。
7人乗りの需要はどうなんだろう。(先頃マツダも8人乗りのビアンテを発売した。)
こういった車に大人が7人乗ってどこかへ出かけるシチュエーションはあまり考えたくないけれど、こういうスタイルはもう3年くらい前にすぎてしまったんじゃないのだろうか。
営業さんが言うには「ご夫婦とお子様、それにおじいちゃんおばあちゃんたちと食事に行ったりするとき便利なのでは」いゃあ世間ではそんなことになっていたんですか。外食しない僕には考えもしない展開があるわけです。
ガソリンが値上がりしたせいで、軽自動車の販売はそこそこのようだけれど、普通車の販売は低迷しているようだし、だからといってキャビンが大きく比較的価格の安いミニバンが売りやすいと思ってしまうのはわからないでもないのだけれど本当に今、人々は多人数乗り乗用車を求めているのか結果が出るまで少し時間がかかりそうだ。
先にEXIGAの内装の質感のことを書いたけれど、このクラスの用途を考えると、7人が快適に座ることが第一の目的ならば内装の質感などはあまり関係ないのかもしれない。
でもマーケットの変化がそんなクルマ造りを生んでいるとしたら、クルマ好きが少なくなってきたということだろうか。
さて我がR1(S)は特に不具合もなく無事12ヵ月点検を終え、ついでに車体防錆処理(ラスプロ)を含んだ料金は一万五千円ほど。下回りの防錆処理は購入後に自分でしてはあるけれど、どうしても細かい部分は無理だったので今回重ね塗りになり、いっそう強力な防錆被膜になったわけだ。
担当さんは防錆のことを(ぼうさび)と言っていたけれど分かりやすく言ってくれていたんだと思う。僕には(ぼうせい)と言ってくれてもいいんですよ。
ショールームでお客さんを観察。
「おい、ねーちゃん。たばこねーのかよ」とおじさん。お店を間違えていますこの方。でも受付のi嬢はニコニコしながらどこからか(おそらく整備士から)もらってきたタバコを渡していました。「マルボロですが・・・」「ケッ!洋モクかよ!ブンスターねーのかよチッ!」と心の中で思っていたのかどうかは分りませんが・・・
喫煙コーナーへ誘導されたおじさんは寂しそうにたばこをふかしていました。
『EXIGA』についての後日付記(2008.7.13)
スバルが発行している「カートピア6月号別冊『みんなのエクシーガーブック』には「今回、かなりこだわったのが木目調パネルの色と柄」(p17)ということだ。
実車では木目調(ブラック)のみしか確認してはいないけれど、これははっきりいって木目になど見えない。「なにかサイケな模様だな」とは思ったのだけれど木目調だったとは。30年前のテレビのキャビネットの方がはるかにまともな木目調だった。
これなら単に黒いプラスチックの方がましで、こういう木目調が高級感を出していると本気で思っているのだろうか。
レガシィより車格が下で若い家族をターゲットにした多人数乗用ならば、ここはアルミパネルなんかをパーンと貼った方がはるかにセンスがいいと思う。
レガシィより60mm長く190mm高い7人乗り。普段一人または二人乗車が多い人はご時勢から言って躊躇するだろうし、必要であればレンタカー利用ということになる。
SUBARUのいう走りの資質が問われるミニバンの需要は本当にあるのだろうか。
同居する両親のためであったり、孫と一緒に家族で出かけるためであったりとセールストークを考えてはみたのだけれど、やっぱりちょっと苦しいし、だいいち車を購入する理由をそこに持っていくのって侘しい。ま、それが現実っていう人もいるのだろうけれど。
今回EXIGAについては辛口になってしまったけれど、意識して辛口になってしまったわけではなく、自然現象なので個人の戯言として聞き流してください。
もちろんEXIGAを必要としている人にとってはこれ以上の車はないわけで、友人に無理やり買わせて、仲間内などで海なんかへ行くにはいいんでしょうね。
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