個人の思想を表さないのもチカラ。
特に見るべき番組がないからとはいえ、オリンピック中継などを不覚にも見てしまった。
前回のアテネオリンピックの時は日本が獲得したメダルは37個(金16・銀9・銅12)そういった金がいくつだとか銀がいくつといったことにはあまり関心がない。
単なるおまつりさわぎで、NHKの紅白歌合戦で紅だろうが白だろうがどーでもいい感覚と似ている。などと書くと反感を持たれるかもしれないけれど・・・。
昨日NHKでレスリング女子の試合を見ていた。吉田沙保里選手の金メダル。
試合そのものより、アナウンサーと解説者のチグハグなやり取りの方がはるかに面白かった。
以前、北京オリンピック日本選手団団長・福田富昭氏が次のようなことを述べていた。
「オリンピックに行く選手、コーチ、監督に配る『行動規範』というものがあり、その中に礼儀をわきまえた行動を心がけ、国歌は斉唱すること」と明記されているとのこと。
「国歌は斉唱すること」などと言われてもね・・・行かれている方は大変だ。人によってはいろいろな思想もあり反発したい気持ちもあるだろう。その点では同情する。
ただ、オリンピックのメインポールに日の丸が揚がり国歌が流れた時(他国の場合も同じ)それに向かって敬意を表すのは当たり前のことで、どうもこの時にソワソワして落ち着きがないのが日本人である。
吉田選手は国歌は斉唱しなかったけれど、「国民の皆さんに感謝する」というのであれば、単位は国であり『行動規範』はルールだから、個人の思想がたとえどうであれスポーツ選手であるのならばそれに従うべきだったのかもしれない。
今日の浜口京子の銅メダル獲得の笑顔はよかったね〜。昨日の吉田沙保里の金メダル獲得の時よりはるかに感動的だった。こういう喜びの表現は見ていても気持ちのいいものだ。
それに比べてと言っちゃ何だけれど、柔道の谷亮子の銅メダル獲得の時は気分が沈んでしまって・・・
一生懸命やった結果の銅メダルだ。子供が駄々をこねたあとの不機嫌顔のようで、どうも後味が悪い。
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