サルに与えられた本。
どうせへ理屈捏(こ)ねているんだろ。と思いながら「まえがき」を見ると「この『まえがき』を読んでいる人はどうせ買わないと思うが・・・」と言う書き出しにつられてしまいついに読むことになってしまった。
『ツチヤの口車/土屋賢二著・文春文庫』
不真面目な表現の真面目なエッセイ。じゃなかった。一見真面目で不真面目なエッセイ。もうMr.ビーン的笑いで鳥肌が立ち風邪をひきそうになる。
このような本、僕が自ら買ってくるわけじゃなくて、出来の悪い猿のために妻が部屋の中に投げ込んでいくもの。
「アンタの頭じゃせいぜいこのくらいの本しか理解できないわね」と言っているのかどうかわからないけれど、世間知らずの僕のために最低このくらいは・・・という愛情でおいていくのか・・・もう何冊かたまってしまっている。
逆に僕が「この本オモシロイから」と渡したりすると「自分の好みを人におしつけないこと」なんて言われるんだろーなー・・・たぶん。
そういう山ほど(ウソ)たまった愛情本の中からもう一つ。『のんではいけない薬/浜六郎著・(株)金曜日』
この本読んで「なるほどそうだったのか」と思えればいいんだけれど・・・
鎮痛剤なんかはとにかく今痛みを止めたいので体に悪いと思いながらも一錠だけ、なんてこと言っていると死亡の原因となるのか?
たとえば非ピリン系解熱鎮痛剤の「カロナール」は頭痛の時少量ならよいということで、本書では「必要」項目に入っている。一方非ステロイド抗炎症剤の「ボルタレン」はよく効くけれど副作用などのリスクが大きく「不要」項目に入っている。
病院で処方されて何の疑いもなく飲んでしまう薬ではあるけれど、書かれている薬事情報は簡単なものなので、くわしく自分で調べたほうがいいようです。
胃腸薬としてよく処方される「ムコスタ」や「セルベックス」は「不要」項目の中に入っている。この本でしっかり勉強しすぎて、医師に「先生、ムコスタなんていう安全性に問題があり、しかも有効性の確実な証明のないものは処方しないでください」などと言わない方が身のためでしょうね。
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