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2008/10/10

「住みやすさ日本一」?

昨日会議の後の雑談で「どこかいい病院がないものか」と健康が話題になるのは歳をとったせい。
選べる病院などない地域。福井県嶺南地方。福井県は北「嶺北(れいほく)」と南「嶺南(れいなん)」に分かれている。
嶺北は福井市を中心にそれなりに医療機関が充実しているようである。
問題は嶺南地方。敦賀市にある公立の総合病院は3年前に比べ医療水準がガクッと低下したと言う噂だ。それが医師不足からくるものなのかどうかわからないけれど・・・
もう一つの公立病院は内科の外来は受けつけないと言う。知らないで出かけると門前払いを食らうらしい。こういう初診外来を受けつけない医療機関が全国的に増えつつあるのだろうか?これも医師不足からきているらしいのだけれど、どうも医療機関の都合が優先されているようで、患者の方を向いていない。

医療機関にかかるというのは体に不具合がある、またはその可能性がある(診察・検査を受けてその重篤度が分る場合もある)場合で、その患者に一般の開業医の診察を受け、そこで紹介があった場合だけ受けつけるというシステムというのは、なんとも面倒だし門前払いというのはちと惨いような気もする。
医師の受任義務というのはどうなっているのか気になったので調べてみた。

医師法19条1項に次のように書かれている。
「診療に従事する医師は、診察治療の求[もとめ]があつた場合には、正当な事由がなければ、これを拒んで[こばんで]はならない」

この場合の正当な理由が医師不足によるものなのか?
「軽い症状は町医者に任せればいいんだ。そんなものに構っていたらそれより重い症状の患者の診療が出来ない」という理由が存在するのかどうかは分らないけれど、病(やまい)などというものは重いのか軽いのか素人が判断できるものじゃない。その判断という篩(ふる)いに町医者を使うというのはどうかとも思う。

とにかく我が福井県は「住みやすさ日本一」などといってはいるけれどそれは福井市を中心とした一部の地域に限られるんじゃないのか。

嶺南には原子力発電所が多くあるのに医療機関は誠にお粗末な状態。4年前にあった原発事故のように、熱傷のような一刻も早い治療が必要な時に対応できない可能性がある。ヘリで福井市まで搬送するのが善などと思っているのならそれは大きな間違い。
「住みやすさ日本一」福井県。実情は北と南で医療格差がとても大きい。

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