IQが低くてもトヨタだから・・・。
知能指数Intelligence Quotient, IQのことではなくてトヨタのiQの話題。
今月20日発売ということです。
販売店のNetzに聞くと、 やはりというか年配の方からのオーダーがあるという事です。
詳しくはリンク先で確認していただくとして、簡単にスペックを書きます。
全長×全幅×全高(mm)2,985×1,680×1,500
直列3気筒DOHC 総排気量996cc 68PS 9.2kg・m
消費燃費率(10・15モード)23.0km/L
全幅と排気量以外はなんだか軽自動車みたいです。いやいや全長なんか僕のSUBARU R1よりも30センチも短い。だからiQのスタイルを横から見ると、切り落とされたシーラカンスの頭みたいなカタチをしている。
ちょっとパワーウェイトレシオを比べてみます。
iQは13.0kg/PS *R1(S)は14kg/PSでR1の方が劣っているようですが、これはぼくのR1はAWDなので重いからです。2WDのR1なら13.0kg/PS だからiQと同じです。
トルクウェイトレシオを比べてみます。
iQは97kg/kgm
R1(S)は83kg/kgmということでR1(S)の方が少しトルクフルという事になりますが、あくまで数字上のこと。
室内の広さだって、走りだって乗ってみなくては分らないことです。ま、iQに試乗する機会などないと思いますが・・・。
ただR1とiQの決定的な差はiQは現状では前輪駆動しかないということです。
もう一つは最低地上高がiQの方が25ミリも低いということです。この差は大きいのです。特に降雪地では安心感がぜんぜん違うのです。ふだん何気なく乗っているR1ですが、天候が急変した時「あーAWDでよかったー」と思います。
iQのカタログには「後席にも、ゆったりと座れる空間を生み出しました」と記されています。でもカットモデルに座っている写真を見ると後席の人は足をガバッと開いている必要があるようです。後席の人の右足の定位置はセンターコンソールの後部(ドライバーの腰の横)あたりに固定されるようでちょっと強引にスペースを作り出したようです。しかもすぐ後ろがリアウインドゥ。いくらリアウインドゥにエアバッグがあるからといってもすごく薄そうだし、こりゃ人力車のようでコワイ。追突されたら?
9つもエアバッグがついているそうで、全部が一度に作動などすることはありえないだろうけれど、もし作動したら車内圧が一気に上がり鼓膜が破れるんじゃないのか?
と、ここまで書いていて、iQの存在価値というのは何だろうという疑問が湧いてきました。
小さいだけの普通車。カタログには「想像を超えた室内の広さ」と書かれていますが、広いという意味ではなくてあくまで想像の領域という客観的な表現です。
この車に何らかの価値を見いだせる人のことをあれこれ言うつもりはありませんが、もっとゆったり乗れるコンパクトカーは他にあります。
「常識を疑うことで、進化していくテクノロジー」というキャッチがありますが、実験車両のようで、人も車もメーカーに試されているような感がして、これに乗るということはモルモットやハツカネズミになることなのでしょうか。だって考えてみてください、この小さな車に年間29,500円の自動車税(軽自動車は7,200円)を払い、高速道路などの通行料や駐車場でも普通車扱いですよ。
などと言ってはいるけれど、R1を購入した2年前にR1が存在せずiQが存在していたらiQを買っていた可能性が高いわけで、そして「普通車のメリットが無いなー」などと嘆いていたことでしょう。
*R1(S)はプレミアムガソリン仕様。現行車はレギュラーガソリン仕様。
| 固定リンク
コメント
はじめまして。いつも楽しく読ませていただいてます。
私もR1乗りなので、IQの全長2985mmで後席に大人が乗れるというのに驚きました。
でもどこかで読んだのですが、2985mmというのはパッケージングの必要性から来ているのではなく、ただ単に3000mmを切るというインパクトだけで決めたそうで。
これを見て一気にIQが残念なクルマに思えて来ました。
投稿: へっけ | 2008/11/18 14:34
はじめまして。へっけさん。
3mを切るということに何の意味があるのか分からないので、ちょっとググってみたら、欧州での優遇措置などと書かれていましたが、それなら日本では何の意味もないことになりますね。
駐車場の「軽」と書かれたスペースにiQが止められていたら・・・。そんなモラルの無い方には乗ってほしくないですね。
投稿: プル | 2008/11/18 17:19