枕元の本。
作家・村上春樹の新刊長編「1Q84」(2巻)合わせて68万部も売れていると言う。
僕の場合、文庫本化されてそれがBOOK・OFFにでも出てから買うので読むのはかなり後になる。
まあしかしこれだけ売れているという事はそのうちドッと中古市場に出る可能性もあるわけで・・・。
枕元には何冊かの村上文庫が転がっているのです。
「ランゲルハンス島の午後/新潮文庫・第一刷」というエッセイのがある。挿絵は安西水丸氏が書いている。
その中に「夏の闇」というのがある。「死人の道(しびとのみち)『死者の魂が冥土に向う道筋』」の話。
挿絵は黄色いスターチス(違うかもしれない)が添えられている。
ゾクッとしたのはお話の最後に添えられた挿絵である。すごく薄い灰色でおかっぱの女性が左を向いている。その目はアーモンドのようなカタチで目玉は(−)まるで遮光器土偶のようだ。
いつも薄暗い枕元で見ていたから不気味な挿絵だとおもっていたのだけれど、じつは次ページの挿絵が裏写りしていただけだった。(次ページの挿絵は机上の静物。それがどーいうわけか人の顔に見えただけ)
「死人の道」というのは「寒いからすぐわかる」という。じつは僕もこの「死人の道」というのをうすうす感じている場所がある。
今はそこを高架でバイパス道路が通っている。梟首(きょうしゅ)要するに打ち首をした場所がこの辺りだったと聞く。
近くには小さな祠(神社)があったがそれが先のバイパス工事で祠を少し移動したという。はたして道筋がズレたりはしなかったのか?
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