Let it be シングル盤
先頃ビートルズのリマスター版CDが発売された。
最新のデジタル技術で音質を向上させたという。
こういう技術で蘇った(蘇ったと言っていいのかは疑問)音源はある意味不幸。
オリジナルからどんどん遠ざかっていくようで、それが世の欲求なのだとしたら、これまた不幸な世だと言える。
棚を整理していたら「THE BEATLES」の「Let it be」のシングル盤(レコード)が出てきた。平積みになっていたので、僅かに反りはあるもののキズ・汚れはなく、早速聞いてみた。
SOLID-5にカートリッジはMC型のDENON(僕の世代ではデンオンという)DL-103
アンプはYAMMAHA CA-2000
スピーカーはYAMAHA NS-10M PRO+NS-W1
CDなどない時代に作られた古い機材ばかりで、やっぱり当時の音はこういうシステムがいい。
レコード盤はものによってはレンジが狭いからハイスペックの最近の機材だとバランスが崩れる。だから少しでもいい音のように偽装する。それが今回のリマスター版だったら不幸だということ。
45回転用のアルミ削り出しのアダプターをセンタースピンドルにセットしラベルに描かれた青リンゴに開いた大きな穴をセットする。オレンジ色のネオンランプがターンテーブル外周に刻まれたストロボを捉える。 ゆっくり針を下ろす。そんな儀式的な所作がビートルズに対する敬意のように思えてきた。
秋の夜長に暖かいコーヒーを淹れてレコードを鑑賞するなんてちょっと贅沢です。
「Let it be」の裏面(B面)は「You Know my name」です。
そのビートルズのレコードの下から出てきたのは「キャンディーズ」の「微笑みがえし」そのB面は「かーてん・こーる」という聞いたことのない曲でした。
この二枚のシングレコードがどのような経緯で手元にあるのか記憶にありません。
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