NHK短篇小説集。
昨夜、ぼんやりNHK BS2で太宰治短編小説集『女生徒』を見た。
読書苦手な僕は当然ながらこの作品を読んだことなどない。
番組では小説を映像化し朗読を被せたもの。
なぜ太宰先生は乙女心をここまで書けるのか、などと野暮なことを思うと情緒の高揚など無いように思われるかもしれないけれど、いやいやそんなことはない。
調べてみると女性読者から送られてきた日記をもとにしたとのことだけれど、瑞々しく透明感のある作品が70年も前に書かれたなんて驚きで、かび臭さなど微塵も感じない。
『なんだか、気味がよい。痛快だ。』という表現なんて面白い。
一番最後の『もう、ふたたびお目にかかりません。』なだか空気に溶けるような感じがするコトバだなー。最初番組で聞いたときは「えっ?」と思ったんだけれど、なんどか読み返すうちに自然にフェードアウトするようになった。
作品を読みたい方は「インターネットの電子図書館、青空文庫」の中の「太宰治『女生徒』」をどうぞ。
あ、それからこのNHKの番組では出演&朗読:山下リオだったけれど山下リオって宮崎あおいに似ているようで、何年か前だったら宮崎あおいでもいい作品になったと思う。
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