夜間走行(車)のライトはハイビームが基本?
夜間走行の車のライトはハイビームが基本だと言う。
地元FM局の「Smooth」という番組の中で警察の方が話したもので、ロービームは「すれ違い前照灯」といい通常はハイビームで走行し対向車がきたらロービームに切り換えるというもの。
ハイビームは「走行用前照灯」というらしい。
「すれ違い前照灯」や「走行用前照灯」などという言い方は初めて聞いた。もしかしたら自動車学校でそう教わったのかもしれないけれど、記憶にない。
でもこれってちょっと変な話ですね。よほど田舎道でない限りハイビームで走れるところなどないのは? また、たとえ対向車がなくても前方に走行する車がいれば迷惑するでしょう。
どうも納得できないことなのでちょっと調べてみた。
「道路運送車両の保安基準」の「前照等」の項目をみると何とも古い表現。もともとが昭和26年に出来た基準。(平成21年に改正された部分もあるようだけれど)今ではちょっと頭を傾げたくなるような部分が多い。
戦中の野球のルールのようになんでも日本語にしているようでちょっと笑える。
(霧灯・側方照射灯・車幅灯・尾灯・駐車灯・制動灯・・・など。)
ヨコモジでは「小型特殊自動車並びにカタピラ及び・・・」などという古い言い方。
昭和26年なんて車はすごく少なかったはずです。未舗装路も多かっただろうし、ライトだって暗かったと思う。もちろん街灯も暗かったはず。
車のライトは通常の白熱電球からハロゲンになり最近ではキセノンライトが増えてきている。ずいぶん進歩した。
まだ、お隣の初代カローラも存在していない時代の基準。(初代カローラが発売されるのはこの基準ができてから15年後)こんな古い交通事情を未だに基準にしているというのはちょっとヒドイ。
「ライトはローとハイをこまめに切り換えることが必要です」と先の警察の方はおっしゃっていたが、現代交通事情に当てはめると切り換えレバーがすぐに折れてしまうか、多くの車に使われているハロゲンのハイビームは球切れ続出でしょう。キセノンだってソレノイドの不具合や遮光板の不具合が多くなるでしょう。
基本はハイビームなどとあまり言い過ぎると、ボケたドライバーのハイビームで迷惑することが多くなるかもしれないし幻惑で事故が多くなるかも・・・。それでなくても橙色と黄色のマークの方の危ない走りの車が多い昨今なのに。
前方に走行する車がいるのにあまりローとハイを切り換えると「あおり運転」と間違われる危険性もあります。
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コメント
夜間のハイビームって、街灯もなく、車も人も通らない田舎道でのことだと思ってました。
暗くなってから国道8号線を走っていると、
「対向車あり ロービームに切り替えよ」
という電光掲示が出ていて、暗い農道からハイビームのまま出てきた人への注意かと思ってましたが、そういうわけだったんですね。
後続車のハイビームが眩しくて迷惑しても、対向車がない場合(8号線では稀ですが)、その人のほうが「基準」を守っているなんて変な感じです。
投稿: まちこ | 2009/11/06 19:43
ハイビームって皆が迷惑するからあまり使ったらダメだと思っていたのですが、これが基本だったとは・・・。
雪が降る夜道ではハイビームはかえって、前が見にくく危険なこともあります。
ま、他人に迷惑をかけず、前方がよく見える方を選択しなさいということなんでしょうね。雨滴感知ワイパーやオートライトなどというものはあるのに、オートハイビーム・ロービームって聞いたことがありませんね。と思い調べてみたらレクサスLSに最近日本で初めて採用したとか。さすがおせっかい装備のすきなトヨタ。ぬかりがありません。そのシステムの名称は「オートマチックハイビーム」というらしいけれどハイビームが基本なら「オートマチックロービーム」の方が正しいような気もします。
投稿: プル | 2009/11/06 21:49