レコードプレーヤーのカートリッジ(レコード針)DENON DL-103を破損してしまい現在はSHUREのV15 Type IIIを使っています。DL-103は長く使っていたので針の寿命がきていたのですが・・・。国産だしいつでもスタイラス(針)交換は可能。但しMC型なのでメーカー送りになります。(予算がないので当分放置)
さて、写真のSHUREのV15 Type IIIにはVN35HEの文字が見えると思いますが、これは一度スタイラスを交換したためです。
SHUREでは交換針はVN35Eを推奨していましたが、当時型番がVN35HEに変わったとかでこれになりました。現在SHURE製(V15 Type III)のスタイラスは生産されていませんがJICO針が使えるのがありがたいです。YTVS AUDIOで購入できます。
以前、SHURE V15 Type IIIについてはいいかげんなことを書いた記憶がありますが、ちょっと印象が変わったのでもう一度書きます。DENON DL-103では針圧2.2gで使っていましたがSHURE V15 Type IIIは針圧1gで使っています。すごく軽い針圧でOKです。
ヘッドシェル(シルバーの部分)は*SONYのCARBON CLAD SHELLを使っています。
音はクリアでセパレーションも素晴らしいものです。一本の針でなぜ左右の音を区別できるんだなんて面倒な質問はしないでください。
CDとの違いは尖った部分はそのまま再現するということ。分りにくい表現かもしれませんが、野菜に例えるとCDはスーパーなどで売られているきちっとそろえられた規格品。それはそれでキレイで雑な感じがしないものです。で、レコードはといえば土がついていたり、長さが不揃いだったり、曲がっていたり、虫がかじった葉っぱがあったりで、きちっと整理されていない状態の野菜。だから時としてスタイラスを暴れさすこともあります。それが不快な音になったり、針は音を拾っているのにシステムでは再生されていないなんてこともあるようです。
複数のデジタルデバイスを通過させている最近の音造り(録音)とちょっと違うようです。(僕の所持しているちょっと古いレコード盤に関してですが)
さてさて、それでは一枚聞いてみます。以前もどこかで紹介したことのあるウィヴァルディの「シンセサイザー『四季』フランク・ベッカー編曲・演奏」シンセサイザーといってもソロ・ヴァイオリンは辰巳明子の生のヴァイオリンです。(1978年盤)
ヴァイオリンをキレイに再生するのは難しいのですがSHURE V15 Type IIIでは音が弾け飛んでいます。こういう感覚はCDにはないものです。
とてつもなく小さな針が、これまたとてつもなく細かいレコードの溝から拾い上げているなんてにわかには信じがたいのですが、これがアナログの世界なんだとあらためて思ってしまいます。
ヴァイオリンの弓(毛)がスタイラス(針)であり弦がレコード盤のようで、まるでターンテーブルの上でスタイラスとレコード盤が音を奏でているような感覚です(実際よく考えて見ればそうなんですが・・・。)
僕はレコード再生というのは演奏でありそのシステム自体が楽器のようだと思っているわけです。対してCDプレーヤーはブラックボックス(虚構の演奏システム)
*アルミ材に炭素繊維を積層したカーボンクラッドヘッドシェル
追記/昨年修理したYAMAHA CA-2000はその後も調子がよく以前はトーンコントロールは低域は500Hz側プラス2ステップ。高域は2.5kHz側プラス2ステップで使用していましたが、現在は共にTONE DEFEAT(フラット)です。やはり本来の性能が出ていなかったようです。
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