鳥獣用爆音機(騒音公害)
鳥獣用爆音機(以下、爆音機と書く)について「爆音機うるさい」で検索していて、気になる解釈を見つけた。
ある果樹園(北海道)の方が書いている、ま、いってみれば爆音機自慢。
爆音機の音が出る仕組みと最新版の爆音機を買ったという記事。
その記事に対し「爆音機の音を一方的に聞かされるのは迷惑だ」というコメント。
そのコメントに対して爆音機使用側の返答は「果樹園の存在は地域にとって貴重な物であると思う。したがってあなたが果樹園とは全く関係のない生活をしているとはいっても、地域の構成として互いに理解を深める事が良いのでは…」という。爆音機は悪とは決めつけられないというもの。
こういう考え方が爆音機使用側にはあるのだろうとは思っていましたが、それをまともに書くというのは「自分たちは正しい事をして地域のためにがんばっている」と思っているようですのでちょっとこわいですね。まるで宗教ですね。
農園側の返答がまともでない事は誰でも分かるとおもいますが、え??分からない?
まず、ある目的を達成するための手段(この場合、害になる鳥獣の排除)が適切かどうかです。自分勝手な「目的のためなら手段を選ばず」にはなっていませんか?
「地域の構成」と言う表現をしていますが、もっと広い意味で考えれば国民みんなが力を合わせて国家を築いているわけです。
爆音に悩まされている方も他のお仕事をされてそれが何かの役に立っているわけです。みんな支え合って生活しているわけですから、この地域の特異性あるいは特殊性を持ち出すことによって理解を求める事は変ですね。
空港などの騒音公害に比べ公益性が高いと思えない爆音機使用です。
農園側の言い方ですと国の産業発展のためならば、たとえ公害であっても目をつぶれということになってしまいます。
騒音が出る工場では防音壁を作ったり、ばい煙が出る工場では防止装置を導入しているわけです。
そんなことを言うと爆音機には規制がないからと捨て台詞を言われそうですがね。
だから農業は優遇されているんですよ。そこんところがどうも農家には分かっていないようで「もっと国は農業に理解を」なんて事ばっかり言っているんです。でも国というあるいみ宗教がかったものにどっぷり浸かっているのが農家だったりするわけです。
物を運ぶために出る音や物を作るために出る音と爆音機は根本的に違うという事です。それ自体には生産性が無く、ただ音を出すだけです。爆音機の効果についてもはっきりしていない現在、農産物の生産に直結した音とは言えません。しかも唐突にドカン!ですからこれは最悪の公害発生機です。
当ブログは鳥獣用爆音器には反対しています。今までご賛同いただくコメントを多くいただきました。ありがとうございます。
しかし当ブログへの反対意見はいただいておりません。検索ワードからはどのような考えでここをみているのか判断は出来ません。でもこれはあくまで僕の感覚ですが「爆音器に迷惑している方」の閲覧が多いように思えます。
以前の記事「騒音公害・爆音機」はこちら。
追記/今年は四月から夕方になると爆音が聞こえています。現地を見ましたが何の農作物も植わっていない場所で鳴っているわけです。鳴らしている意味が全く分かりません。ただ自分の土地を主張しているだけのようで、傍から見れば気の毒な行為です。
こういう方々が多いようで、「いつもうるさくして申し訳ありません」などという言葉など聞いた事などありませんね。工事などの騒音が出る時などよく挨拶に来たりしますが、農家の爆音機使用者はそんなことは全くないですね。
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