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2010/07/24

希少種 SUBARU R1

Img_2201今年の3月に生産終了となった
SUBARU R1

2004年の暮れに発表になり(今年)2010年春までの間に販売された台数は14,684台。

そのうちスーパーチャージャー(過給器)が付いた「S」グレードはたったの3,269台しか世に出なかった。
しかも「S」の*プレミアムガソリン仕様は1年間しか販売されなかったからその数はすごーく少ないはず。
この数字はメーカーにしてみれば悪夢・悪魔の数字である。

単純に47都道府県で割ってみれば1県あたり312台。「S」なんか70台にもみたない。

たったこれだけしか生息していない。既に息絶えたものもいるだろうから実際はもっと少ない。
それほど人々から敬遠された?(いや、購入する心の余裕がなかったのだろう)

売れなかったから国民から支持されなかったクルマ、などとは言えないかもしれないけれど、「なぜそんな小さなクルマにのっているの?」などという人もいて「余計なお世話」である。経済的な理由からである。そうでなければSLRに乗っていますよと半ばやけくそ気味。

でも「スバルさんよくぞ造ってくれた」とオーナーの一人として言いたい。

同じ働きをするのならモノは小さい方がいい。携帯だってiPodだってPCだって…。大きい方がいいのなら過去の戦場の兵士のような肩から下げる無線電話を使えばいい。カセットテープ式のSONYウォークマンのようにかさばる携帯プレーヤーを使えばいい。今時そんなもの誰も使いやしない。
でも路上だとちょっと様子が違う。2010年になっても「隣のクルマが小さく見えます」というサニー亡霊や「プラス100ccの余裕」というカローラ亡霊にしっかり取り憑かれている人が多い。
ここには明確な路上のヒエラルキーが存在している。
その底部に潰されてしまったのがR1だ。価格による階級・階層ではなく(R1は廉価ではない)見た目の大きさ、そう、亡霊に取り憑かれている人の目にはR1は入らない。かのトヨタiQですら最初の勢いは薄らいで販売不振とまで言う人もいる。
そろそろ呪縛を解いてもいいのでは。でもそれが出来ない理由があるんだよね。
なんでもかんでも「経済」という新たな亡霊を背負っている人も多いからね。

*(レギュラーガソリン仕様は最大トルクが10.5kg・mから9.5kg・mに低下した)

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