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2010/11/30

「眠り」と「うなぎ」の関係。

太宰治の短編に*「女生徒」というのがある。
このWeblogでも以前書いた

朝起きてから眠るまでの一日を女生徒になりきって(女性一人称で)書いている。
書き出しを引用する。

あさ、眼をさますときの気持ちは、面白い。
ではじまる。
一日の終わり。眠りにつく部分(小説の最後)を引用する。
おやすみなさい。私は、王子様のいないシンデレラ姫。あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか? もう、ふたたびお目にかかりません。
で終わっている。その少し前に眠りに落ちるときの気持ちが書かれている。「うなぎ」が出てくる。引用する。
鮒か、うなぎか、ぐいぐい釣糸をひっぱるように、なんだか重い、鉛みたいな力が、……
眠りに「うなぎ」か。そういえば村上春樹も眠りに関して「うなぎ」が出てきた。
超短編小説*「夜のくもざる」の中に「うなぎ」というのがある。その中で眠りの表現を引用する。
温かい眠りの泥の中にうなぎやらゴム長靴やらと一緒にすっぽりもぐりこんで……
う~んなんだか眠くなってきた。羊を数えるよりうなぎを数える方が眠りにつきやすいかもしれない。

「泥のように眠る」という慣用句がある。意味は知っていてもその語源となるとはっきりしない。でもうなぎのように泥に潜って(泥と一体化)して眠るなんて心地良さそうではありませんか。
人間だから泥というわけにはいきませんが、今日のような寒い夜は布団に潜って心地よい眠りにつきたいものです。
昨夜は寒く、節電のためにありったけの布団かけて眠ったら重くて、おかげで朝起きたら首筋が痛くて…。

*参考 「角川文庫『女生徒』太宰治」
昭和14年。太宰治30歳のときの作品。以前NHKで放送された(主演・朗読:山下リオ)これは現代風にリメイクしたもの。原作にある?な部分はすっとばし、多くの部分を割愛し多少順番を入れ替えて美しい映像をのせている。YouTubeでみつけたけれど、ここにコードを埋め込むのは著作権上好ましくないのでリンクだけ張っておく

*参考 「新潮文庫『夜のくもざる』村上春樹」

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2010/11/28

「障子張り替え」と「障子貼り」

年末恒例「障子の張り替え」

世間ではそうなのかもしれない。でももう10年以上張り替えていない。
前回はおそらく母が張り替えたのだと思う。
さすがに所々穴があいたり変色がヒドイ。
14枚を張り替えるのはさすがに億劫だ。
でも、とにかく「エイッ!」と剥がし始めた。最近は剥離剤なんて便利なものもある。とはいえかなり面倒くさい。
仕上げに濡れタオルで桟を拭きやっとのり付けができる。ここまでの作業の方が貼る作業より手間を食う。

Img_2497写真は剥がし終えたところ。ゴミの山。

で、この「障子張り」のりで貼るのだから「障子貼り」じゃないのかと思う方もいるだろう。
買ってきた障子紙の説明は「障子紙の貼り方」となっている。感のいい方はここで分かるだろう。
「障子紙の貼り方」紙を貼るんだからこの書き方でいい。

「教えて!goo」の「『障子を張る』はなぜ貼るを使わないのでしょうか?」では納得のいく回答はない。「張る」というのはピンと引っ張るというイメージがあるようだがそれだけではない。

「張る」には「液体の表面をおおうようにように、ある厚さのものが一面に出来る。『暖めた牛乳に膜が張る・薄皮が張る・氷が張る』」(新明解国語辞典)

感覚的には手漉き和紙の作り方のように水に溶かした(紙料液)を簀桁(すげた)の簀にのせる(すくいとる)ような感覚じゃないでしょうか。
桟の上に薄く氷が張るように紙が張られるわけです。

キレイに張り替えた後。前の写真の反対側から撮影。うん満足な仕上がりだ。Img_2536

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2010/11/23

伐採。

Img_2504タモの老木です。(樹齢は不明)
先端部に枯れた枝が目立ち、一昨年にはスズメバチが幹の中に巣をつくりました。
中が空洞になっているようで、倒れる危険性があるため伐採することになりました。

Img_2508

    上部から切っていきます。16トンの大型クレーンで切った部分をつり下げ地上に降ろします。

Img_2531
作業開始から約5時間後に根元が切除されました。
予想通り大きな空洞がありました。
直径は一番大きい部分で1メートル76センチ。僕の身長とほとんど同じです。

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2010/11/22

二つに分かれた空。

Img_2510
写真をよーくみてください。(クリックすると大きく見れます)
不思議な景色でしょ?
青い海(若狭湾)の上に青い空、雲が浮かんでいます。その空が途中で雲一つない青空に突然変わります。
その境目をよく見ると中央付近に雪山の頂上のようなカタチの雲が見えます。積乱雲でしょうか。その雲の下部は下の空ではカットされています。

まったく趣の違う2つの空が存在しています。
まるで絵に描いたような景色です。もちろんデジタル処理等一切手を加えていません。
撮影したのは11月12日 11:15pm頃です。

こういう現象は何と言うのでしょうね。分かる方は教えてください。

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2010/11/21

首長からの返事(鳥獣用爆音機関係)

9月下旬に鳥獣用爆音機による環境悪化について知事宛に手紙を書いた。
その回答がきた。
回答が遅くなった詫びが添えられていた。

内容はこのカテゴリーに書いた内容を要約したものだが、ここにコピペすると分量が多くなるので省略する。

以下2点の質問(お願い)をした。

一つは「コウノトリが安心して飛来できる環境づくりについて。」

(回答)
生き物のにぎわいを取り戻すための県民運動を行なっている。さらに本年度秋からは、自然環境を守り育む活動や、特にコウノトリの放鳥を予定している○○市では、餌場の整備への支援を開始しました。
というもの。コウノトリと爆音機の関連についての記載はない。

二つめは「爆音機の規制(含禁止)をしていただきたい」

(回答)
爆音機は、騒音規制法や公害防止条例による規制の対象外であり、その使用を県が一律に規制することはできませんが、使い方によっては有害鳥獣に対する防除効果があることから、市町が地域の実情に応じて指導を行なっています。お住まいの地域では使用に当たって、関係集落の農家組合長を通じ、爆音機の使用者に対して、音を小さくすること、作動間隔を広げることを指導するとともに、住居の敷地の敷地境界での音量測定を行い、住民生活に影響がないか確認しているとのことです。今後とも、周辺環境に影響を及ぼさないよう、市町と協力して鳥獣対策を進めます。
という。音量測定等しているのみたことがないし、役所では音量測定器などないと言っていた。
規制の対象外といいながらも下線部の「住民生活に影響がないか確認」や「周辺環境に影響を及ぼさないよう」の部分は一定の評価はできる。
「使用を県が一律に規制することはできません」ということは「全ての事案に同じ基準で規制はできない」と解釈すれば、「住民生活に影響がある場合」や「周辺環境に影響を及ぼすばあい」はこの限りではないと解釈してもそれは自由だ~!
この「周辺環境に影響を及ぼさないよう」が先のコウノトリの件や僕が手紙に書いた「里地・里山の環境を崩すことになる(生物生態系の崩壊)」に配慮した精一杯の返答か。

回答は県の総務部長名になっている。県のサイトには「知事へのおたより」と言うコーナーがある。回答例を見ると担当部署名になっている。これじゃあ「県へのお便り」じゃないのかと思ってしまう。
知事宛に出したのに。ブツブツ。

 不要な検索ワードから逃れるために固有名詞は削除させていただいた。

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2010/11/15

庭先の小さなお客さん。

Img_2466庭先をシュタタタッ!と走る動物がいる。
テンかイタチのようだがはっきり分からなかった。
やっと写真を撮りました。
どうやらイタチのようです。たぶんそうだと思います。
イタチもテンもオコジョもその違いが分かりません。
Img_2469
数年前までこの時期になると葉が落ちた桜の幹にリスを見かけたものですが、近年姿を見ていません。

チョコ(ねこ)はこういう野生動物には無関心。以前も書きましたがキツネが近くに来ても知らん顔。
今は亡きヒメはイヤだったようですが。

シカやサルやイノシシといったあまり好ましくない動物ばかりいます。
高崎山や厳島神社や奈良公園のようです。違うのは出没するのが不定期なのと完全に野生であるということ。

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2010/11/12

同じ爆発音でも・・・。

Img_2465国道27号線・美浜町太田ランプ付近です。

今日はこの時期には珍しい黄砂の影響で靄(もや)がかかっています。
バスの後方青い道路案内の上あたりに工事中のトンネルが見えます。
ちょっとわかりにくいので拡大してみます。
まだちょっと分かりにくい方は写真をクリックし拡大してください。

このトンネルは舞鶴若狭自動車道(法定路線名・近畿自動車道敦賀線)の御岳山トンネルです。
手前(バスの進行方向)が敦賀方面になります。Img_2460_2

トンネル工事は24時間態勢で行なっていますが、深夜に発破(ダイナマイト)を使うことがあり近くの集落では心臓が止まりそうなくらいの音と振動があるといいます。かなりの苦情が現場(工事)に寄せられているということですが、この近くには鳥獣用爆音機設置場所もあります。
爆音機で騒音に慣れているんじゃないのとイヤミを言ってやりましたが、程度が違うと言います。
一日にたった数回のダイナマイト音でも迷惑すると言いますが、これはかなり自分勝手です。
爆音機で迷惑している者にすれば数分おきに(所によっては数十秒おき)ドカン!とやられているわけです。
同じ爆発音に迷惑しているわけですが、農家の言い分はかなり勝手な言い訳です。
農家の作物作りはまるで神の作物作りだとでも思っているのでしょうか。
「自分たちの爆音機の音は我慢しろ!工事の爆発音は迷惑!」

話題を農産物に変える。
*我が国の年間農業生産額は約8兆円。米国に次ぎ2位(先進国内)
農業大国である。

農水省の発表している怪しい食料自給率。
店頭に並ぶ野菜は豊富にあり、どこかの国のような陳列台の底が見えるようなことなどほとんどない。
チンゲンサイ・白菜・ほうれん草・キャベツ・大根・サツマイモ……きりがないからもう書かないけれど、生産地はほとんど国内。輸入物なんか探さないと見つけられない。これで農産物の自給率が低いなんてどうやったら信じることができるんだ。

今年の夏は猛暑で野菜の出来が悪く品物不足になった。価格も上がった。でも輸入野菜で補ったようには思えない。農産物の自給率はとても高いのじゃないのか。

いままで国の手厚い過保護農業政策により支えられてきた農業。
全ての農家がそうであるとは言わないが、そんな政策にベタ甘えに甘えてきた不真面目な農家。
戸別所得補償制度なんていう摩訶不思議なものまである農業。
農水省が余計なことをしすぎるからいけない。
言い方は適切じゃないかもしれないけれど国家を食いものにしてきた農業。


さてここからがこのカテゴリー(鳥獣用爆音機)の話題。
一般産業に適応される騒音規制が農業にだけはあまい。

先のトンネル工事の爆発音(騒音)には規制がある。苦情があれば対処する必要がある。
一方農家の使う鳥獣用爆音機の爆発音(騒音)は使っている人にお願いするのみ
(「あのう〜もう少し音量を下げるか音の間隔をあけていただけると助かるのですが。」「んなことできん!ボケが!」)と言われるかどうかはわからないけれど、だいたいそんな感じのことになる。
もう泣くしかない。シクシク。

政治的なことをここでは言いたくないけれど、TPP協定(環太平洋パートナーシップ協定)への参加の件で悩み苦しんでください。
今度はあなたたちが泣く番です。ってこんな書き方はすきじゃないけれど、爆音機に苦しめられている人はそのくらい嫌な思いをしているわけです。


*参考/日本は世界5位の農業大国・浅川芳裕

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2010/11/11

ブランド米。

福井県越前市(坂田・白山地区)では「コウノトリ米」が栽培されている。
正確に言えば「コウノトリを呼び戻す農法米」と言うらしい。
これはコウノトリが飛来することを願い、エサが増えるように休耕田の管理や無農薬無化学肥料で育てたコメで、先日のCOP10(生物多様性条約第10回締結会議)で振る舞われたと聞く。

地元新聞社『福井新聞」はコウノトリ支局まで開設し「コウノトリ通信」で同地区のことを紹介している。
越前市に問い合わせたら今年の4月1日から7月16日までコウノトリが付近で生活していたらしい。

で、やはり気になるのがコメ作りにおける害獣対策だ。聞くところによればイノシシが出没し柵で防いでいるとのこと。シカはあまりみかけないとのこと。
サル等は花火で追い払うこともあるが有害鳥獣用爆音機は設置していないとのことだ。

あまりコウノトリに神経質になる必要もなく、トラクターや耕耘機で作業していても付近でエサをついばむくらいの環境と慣れも必要なことではある。
コウノトリを意識しすぎて、コウノトリが足枷になり農業がやりにくくなるのも問題だ。嫌われたのではどうしょうもない。
でも付近の人は今はコウノトリが住みやすいように運動会の打ち上げ花火を止めたと聞く。「そこまでするのもどうかと思う」とは市関係者の言葉だが、そういう意識の低さが住民のやる気に蓋をすることになる。
先の「コウノトリが足枷になり農業がやりにくくなるのも問題だ」と言ったのもこの方だ。

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2010/11/08

バカげている。

有害鳥獣に関して、いままで鳥獣用爆音機について、またその音による害について書いてきたが、今日は有害鳥獣を追い払う他のことについて書く。

一般的にはそれらの害から農作物を守るためには柵や網を用いるのですが、他の方法を検索していたら、米原市サル追い払い用モデルガン貸出要項なるサイトを見つけました。
すごいことです。行政がモデルガン(エアガン)でサルをバンバン打ちましょうというもの。動物愛護協会にしてみれば頭から湯気の出そうな内容ですが、これ無意味。効果がないと言う意味ではありません。(もちろん効果もありませんが)
市販のエアガンごときで追い払えるものではありません。エアガンはおもちゃです。所詮射程距離は10〜20メートルくらいで、数メートルなら缶ビールのアルミ缶に穴があきますが、その程度のパワーは外気中では無力。玉は競技用でもたったの0.3gほどですから石投げた方がましです。
ま、爆音機使われるくらいなら玩具のエアガンで遊んでいてくれた方がましですが。

兵庫県森林動物研究センター(野生動物の追い払いグッズ)はちょっと問題のある危険なものがあります。

●動物駆逐用煙火「轟音玉(ごうおんだま)」使用に関しては指定の講習会が必要だという。花火の親玉みたいなもので、使う人のモラルが問われるようなちょっと危険なしろもの。多く使われると爆音公害と火災の危険がある。ま、コストの関係でそれほどバンバン使われないだろうが。

●競技用パチンコ サルの追い払いに適します。と書かれているがこの種のものを使ったことがあるけれど素人がまともに的に当てるのは高いスキルが必要。しかも鉛の玉(パチンコ玉くらい)を使うのでとっても危険。銃に近い危険性があるのではないのか。

●各種エアガン(BB弾)これについては先に書いた通り。

以上、どれもこれも追い払いのお遊びとして使うのは面白いかもしれません。
鳥獣用爆音機は騒音公害発生機ですが、今回紹介したものも迷惑なものばかり。他の産業では使わないものばかりです。

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2010/11/03

さつきの小品盆栽

Img_2404

このさつきは6月4日に書いた記事と同じものです。
写真は6月の時の反対側から撮影しています。
6月の時は花の見栄えがいい方を正面に撮影しました。
5ヵ月経ち枝葉が増えました。すでに来年の莟もあります。
根元が古風になり最初は違和感のあった幹のねじれ模様もいい味が出てきました。
鉢の上からの樹高は約12センチ。ハガキの短辺より少し大きいだけです。

で、下の写真を見てください。

Img_2405

このさつきの写真は初めての公開です。
じつはこのサツキは3年程前、上のサツキを改作した時上部を「バキッ!」と折り取ったものです。
折った部分の方が大きかったわけですが、それをそのまま挿し木したものです。
通常の挿し木ではこんな方法は誰もしません。(しても少数)
まだ根元の根っこが細いのでいかにも差してあるだけのようにもみえますが、しっかり根付いています。

枝葉は一度全て切り取っていますのでまだ少ないのですがこれから作り込む楽しさもあります。
はさみで切らずになぜ折りとったのかというと、切り口より折り口の方が自然な感じになるからです。
このさつきも鉢の上からの樹高は約12センチ。
鉢は共に同じサイズの山野草鉢。

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2010/11/01

久しぶりにSUBARU R1(s)の話題。

Img_2396

現在の走行距離は2.5万km

先日CVTフルードとデフオイルを交換した。
CVTフルードは交換を推奨されているわけではないけれど、今後のことを考えあまり距離が出ないうちに交換しておきたかった。
デフオイルは積雪路を走る方なので劣化が気になり交換。
4WD(AWD)の方は忘れがちなので気をつけた方がいい。

燃費以下の通り(プレミアムガソリン)
 8月平均燃費=11.27km/l
 9月平均燃費=14.11km/l
 10月平均燃費=15.75km/l
 
気温が下がるにつれて燃費が良くなっている。エアコンを使わなくなったことも考えられる。
スポーツモードは使いませんが、ガンガン走っての燃費です。

4年以上、2.5万kmを走行して最近感じていることはボデイが緩くなったように感じること。
これは経年変化でしかたないことなのかもしれませんが、特に2ドアという開口部の大きな構造が原因かもしれません。
無理をすると軋みます。(笑)
あとサス(特にリア)のストローク不足も最近気がついたこと。
タイヤはスリップサインまであとほんの僅か。砂が浮いた路面では流れて面白いけれど路面からの騒音が大きくなってきました。

 写真は敦賀港にて。(初めての白黒写真)

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