「障子張り替え」と「障子貼り」
年末恒例「障子の張り替え」
世間ではそうなのかもしれない。でももう10年以上張り替えていない。
前回はおそらく母が張り替えたのだと思う。
さすがに所々穴があいたり変色がヒドイ。
14枚を張り替えるのはさすがに億劫だ。
でも、とにかく「エイッ!」と剥がし始めた。最近は剥離剤なんて便利なものもある。とはいえかなり面倒くさい。
仕上げに濡れタオルで桟を拭きやっとのり付けができる。ここまでの作業の方が貼る作業より手間を食う。
で、この「障子張り」のりで貼るのだから「障子貼り」じゃないのかと思う方もいるだろう。
買ってきた障子紙の説明は「障子紙の貼り方」となっている。感のいい方はここで分かるだろう。
「障子紙の貼り方」紙を貼るんだからこの書き方でいい。
「教えて!goo」の「『障子を張る』はなぜ貼るを使わないのでしょうか?」では納得のいく回答はない。「張る」というのはピンと引っ張るというイメージがあるようだがそれだけではない。
「張る」には「液体の表面をおおうようにように、ある厚さのものが一面に出来る。『暖めた牛乳に膜が張る・薄皮が張る・氷が張る』」(新明解国語辞典)
感覚的には手漉き和紙の作り方のように水に溶かした(紙料液)を簀桁(すげた)の簀にのせる(すくいとる)ような感覚じゃないでしょうか。
桟の上に薄く氷が張るように紙が張られるわけです。
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