(改作)フジの盆栽。
ご覧のフジは2006年と2007年(下段)に掲載したものと同じものです。
見比べてください。
別物のように大きく姿を変えました。
以前からある枝は一切存在していません。
盆栽というのは大きくするのは比較的楽ですが小さくするのは難しいものです。
幹を無理に曲げて小さくする方法もありますが、今回は切除によって樹高を抑えしかも現存する全ての枝より下から切るというかなり無茶な方法です。
松柏類では無理な方法ですが、フジだからできる方法ともいえます。
ではその方法です。
昨年の3月に幹を鉢上から12cmのところからノコを使い切りました。切り口の直径は3cmでした。
この時の姿は写真がありませんがまるで斜めに棒が突き刺さっているだけの姿でした。
根を半分くらいに切りつめ同じ鉢に植え替えました。
たったこれだけの作業です。
この時点で樹に力があれば芽吹きます。
力がなければ終わり(枯れます)
それから一年と2ヵ月。それが今のこの姿です。
根元の苔も全て落としましたが一年ちょっとでこれだけ奇麗に生えてきました。
以前の写真をよく見ると幹が左に伸びその後右に出ていると思いますが、今回の写真では右に出ている幹は切除されていますのでありません。
現在の樹高は鉢を入れて31cmです。2007年には55cmでした。
ただ、鉢より下に花が下がっていますので観賞には高めの台が必要です。
見た目には以前の姿の方が豪華かもしれませんが、あのサイズのままずっと管理するのは現実的ではありません。
小さくカチッとした姿もなななかいいでしょ。
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