不可解な節電。
郵便受けに電力会社から「今夏における節電のお願い」のチラシが入っていた。
裏面には「ご家庭の節電対策チェックシート」が印刷されている。
リンク先▶関西電力(節電対策チェックシート)
「削減率の合計15%を目安にご協力をお願いいたします」と朱書きされている。
このチェックシートでの結果は「削減率約82%」「削減消費電力990w」となった。
これに書かれている項目等もう何年も前から実行済みでいまさらそんなこといわれても、ここからどのようにしてさらに15%の削減が可能なのか。それでもレシートに書かれている「昨年同月ご使用料」で確認すると今年になってから3~5%の削減になっている。
「節電対策チェックシート」自体がかなりいいかげんなもので、たとえば「無理のない範囲でエアコンを消して、扇風機を使用してください。」の項目なんか、それで約50%の削減率と600Wの削減消費電力となっている。
誰がどう考えたってこの数字はおかしい。ま、他の項目も同じ事が言えるんだけれどね。
「無理のない範囲」という、まことに曖昧な表現なのになぜ約50%や600Wと言う数字が出るんだろう。
たとえば一日8時間エアコンを使っていたけれど、そのうち3時間だけ扇風機を使うようにした人と1時間だけ扇風機を使うようにした人ではその削減率は異なる。「これが私の無理のない範囲だ」と言ってしまえばそれまでである。
電力会社のいう約50%削減ならこの場合4時間以上扇風機を使わないといけない。(扇風機の消費電力も考慮する必要がある)
いま、夜の11時を過ぎたけれど室内は32℃。もちろん窓は全開である。
この夏エアコンを使ったのはまだ総時間数にしても9時間くらいである。
ただ、テレビの省エネモード「ムーブセンサー(人の動きで節電する)」があまりの暑さに動作不良をおこしている。
マニュアルによると「ムーブセンサーは熱源の動きを関知します。以下の場合は人がいても関知しないことがあります。」→「夏場で室温が30℃以上あるときなど、室温が高く人の体温との温度差が小さい場合」
「30秒後に節電画面になります。」という表示が出ると、このクソ暑いのに踊る必要がある。
だからエアコンを使いましょう。そうすればテレビの省エネモードが正常に働き省エネになります???。
| 固定リンク
コメント
世の中、節電の大合唱ですが、確かに節電は必要ですが、政府が本腰を入れるのなら、なぜテレビ局を輪番放送体制にしないのか不思議です。
テレビ局はかなりの電力消費をしているし、最近の番組は低俗で視聴率自体も当然低いので停波しても、影響は少ない。
投稿: 節電の不思議 | 2011/07/18 07:53
政府がフラフラしているから電力会社がこんなチラシを配布する事になる。
クールビズの名の下、だらしない襟元の総理を見るたびに本当に大丈夫なのかなーと思う。
おっしゃるように低俗なテレビ放送もあるが個人の価値観の問題なので……。
放送局側はデジタル放送になり以前より確実に消費電力が多くなっている。そこのところは誰も言わない。
この夏の3ヵ月間(7~9月)の間の電力消費量が昨年同月より少なかった家庭は来年その節電率に応じ電気料金を割り引くキャンペーンでもしてほしい。
投稿: プル | 2011/07/19 22:42