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2011/10/24

カエル股。

Img_3198

この写真見てわかこれが何か分かる人は少ないと思います。
これは「蟇股(かえるまた)」というもので、辞書によると「日本建築で梁(はり)の上に置いて上の重みを支える受け木。多く装飾も兼ねる。」とあります。

この写真の蟇股は破損しています。
2メートル以上の高さから落下。バラバラになりました。

400年ほど経っているものらしく表面の風化も進んでいます。直接雨が当たらない屋外に設置されてはいたものの部分的にはスポンジ状になっていてしかも欠損部分もあります。

下の写真は修復後のもの。

Img_3252

見えないように裏側からステンレスの板で補強しました。
欠損部分はあえて作成せず(作成する腕もありませんが)そのままです。
材質(木の種類)はわかりません。割れた部分でも木の香りが全くしません。
シンプルに牡丹を彫り込んであります。電動工具もない時代によく一枚の木から彫り出したものです。

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