バカがバカ丁寧になる。
最近よく耳にする「……ございません」という使い方。
「とんでもございません」
「まちがいございません」
「申し訳ございません」
といった具合。
くそ丁寧であって、諄い。
日本人特有のはっきりものを言うのが嫌いな(苦手な)遠回し表現のようでもある。
「とんでもございません」は誤用だとかそんな問題じゃなくて、なんにでも「ございません」というのはバカみたいだということ。
「申し訳ございません」より「申し訳ありません」の方がすっきりスマートであるしこれで丁寧な言い方でもある。
「ございません」表現が定着すると「ありません」表現が丁寧でないと思われてしまう。
NHK大河ドラマ「江」の最終回。江の最後の科白が「他に帰るところがございません」だったと思う。
ま、時代劇だからこれでもいいか、って思ってしまうけれど……。
「他に帰るところがございませぬ」でも……ん?聞き間違えだった?
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