ナンバンギセル
林の中に「ナンバンギセル」の群落を見つけた。
ナンバンギセルはススキやミョウガなどの根に寄生し、そこから吸収した栄養分に依存して生育するハマウツボ科の植物。
万葉集 巻10-2200 秋の相聞(草に寄す)
「道の辺の尾花がしたの思ひ草 今さらになど物か思はむ」
現代語にすると*「道のほとりの尾花の陰の思い草ではないが、今さらまた何を恋い思おうか」
「思ひ草」とはナンバンギセル」のこと。
万葉集に歌われたように昔からある植物だけれど、今は目にする事はめったにない。
福井県では生育地は限られ、個体数も少ない事から「福井県の絶滅のおそれのある野生植物(福井県レッドデーターブック)」に記載されている。
*参考:旺文社文庫
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